A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

2021関西シクロクロス 烏丸ステージ

11/21は関西シクロクロスの烏丸半島。UCIレースでした。
結果から言うとフルラップ完走で16位。
望んでいた結果は残せませんでした。


今回のレースの最大のミッションはUCIポイントを獲得すること。
正直なところ、シーズンを通じての最大の目標がUCIポイント。全日本選手権よりもUCIポイント。
そして、今シーズンその可能性が最も高いのが、平たんコースで、MTB全日本とかぶってメンバーが割れている、この烏丸半島でした。
大一番に向けて最大限の準備をして万全で臨みました。

まずは前日試走。
平坦部分は問題なく踏めるし、脚の感じも良い。
キーポイントになりそうなのは2箇所のキャンバー登り。
特に乗車クリアが難しいポイントを何度か練習してみたけど、グリップ失ってそこそこ痛いコケ方してしまい「こりゃ無理しない方が良いな。明日は担ぎでクリアしよう」と早々と攻略を諦めてしまった。
あとあと考えると、それが誤算だった。

 

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緊張を解すために表情を緩めようとしてみたが、慣れないことはやらん方が良いなとPHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)

当日の試走の時も脚は調子が良い。
加えて半袖で走りたくなるくらい気温が高く、自分にとって好ましい条件が色々揃っていた。

そしてスタート。
2列目左側からスタートし、良い感じで加速して前に上がろうとした矢先、前で丸ちゃん(丸山選手)が体勢を崩し、あおりを受けてポジションダウン。そこから踏み直して、序盤は12~16番前後の位置で走る。

 

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もうひとつ前のパックに入りたかったが、序盤はまずまずと言う感じPHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)

 

この位置であれば落ちてきた選手を吸収したり、前を捕まえに行けばUCIポイントが届くポジション。
早く前を捕まえたい。

平たんコースなので、パックで協力しながら走るのが最適なんだろうけど、直線は自分が引いた方が速いし、後ろ付いて前に出ない選手もいる。でも、積極的に攻めて小貝川のように、付いてる選手を引き千切りながら前を捕まえるレースがしたいし、誰かに引かせようとしてけん制しても何も始まらない。
だからガンガン前を引いて、隙あらば千切ってやろうとペースを上げていく。

 

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けん制してパックのペースが落ちるのが嫌なのせ積極的に前に出るPHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)

 

実際、後ろを千切りかけたことが何度か有った。
しかし、この日リズムが悪かったのがキャンバーの登りセクション。自分が担ぎでクリアすると決めていたポイントを周りの選手が乗車クリア。結果的に、直線で頑張ってもキャンバーでアドバンテージを失ってしまう。
パックから抜け出すことも、前を捕まえることも出来ず、キャンバーに苦しんでリズムの悪い走りが続く。

 

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終盤は周りより自分の方が脚にきはじめるPHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)


そうこうしているうちに終盤戦。
ここで周りより先に自分がタレ始める。
手の届きそうな位置に選手がたくさんいるのにズルズルと後退し、そのまま16位でフィニッシュ。

完走19人のUCIレースで16位。
悪い順位じゃないかも知れない。
でも、UCIポイントは取れなかったし、内容的にとても悔しいレースだった。
調子は良かったのに、キャンバーの処理とかパックでの走り方とか戦術面で負けた反省点の多いレースだった。

それと、自分が狙っている順位まで行くには、今のままでは力不足だと痛感した。
今シーズンもっともUCIポイント獲得の可能性が高いレースで失敗してしまい、色々後悔が残るが、全日本選手権まではやれることを全部やっていきたい。
ちなみに、全日本選手権が終わったら、グラベルとかトレイルのゆるライドを楽しみたい。
そこで心置きなくゆるライドに興じるためにも、全日本選手権までは集中してトレーニングに取り組みたい。