A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

幕張シクロクロスレースレポート

ここ数年、外的要因で散々なレースを繰り返している幕張。
相性の悪いコースと言うのは、自分がそう思うとそこから抜け出せなくなるらしく、昨日もイマイチなレースをしてしまいました。

このコースは水はけが悪く、数日前に雨が降っただけドロドロのコースになる反面、ドライの時は徹底的にドライなコース。
そして今年は徹底的にドライ。当然タイヤはドライ用のVittoria Terreno DRY一択だと思って試走をしてみる。
ところがタイヤの感触がイマイチ。
あとで分かったんだけど、人から借りたエアゲージがだいぶ数値がずれてて、1.8気圧にしても実質的には1.4気圧くらいしか入ってなかったようで、コーナーで踏ん張りが利かない状態だった。そりゃ1.4気圧じゃ、僕の体重と僕の技術では低すぎる。
感覚で空気圧を上げて、ちょうど良いところを見つけて試走が完了したんだけど、あとからゲージで測ると2.0だったので、不安になって空気を少し抜いてしまった。この時、機械より自分の感覚を真実べきだった。
もともとパナの低圧用ゲージは個体差が激しく、いつも自分のやつを使うようにしているんだけど、それが分かっていても2.0気圧とか出ると、さすがに不安になって空気圧を下げてしまった。自分のエアゲージが見つからず、人から借りたゲージで誤った空気圧にしてしまい、レースが始まる前から躓いていた。
結局、敗因は準備不足。全て自分が悪いんだ。

後から振り返るとそんな状態だったんだけど、そんな感じのままスタートへ。
4列目からだったけど、今回もスタートは良い具合に決まり、ある程度番手を上げてコースイン。

 

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スタートは良かったが、コーナーの度にずるずると序盤からポジションを下げるPHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)


しかし、走り出すとコーナーの度に空気圧不足に悩まされ、どんどんポジションを落としていく。

たまらずバイク交換しようと思ったが、そっちも同じ空気圧なので、そのまま替えても意味がない。
そこでピット前を通過した際に「スペアの空気圧を上げて次で出して」と指示を出す。
こんなわがままにも対応してくれるんだからSNELのピットスタッフは有り難い。
気付けばここ最近はずっとピットの世話になっている。
前の選手を脇から抜きに行って石踏んでパンクしたり、水が無くなってピットでボトル貰ったり、しょうもないことでピットの助けを借りてばかり、次こそはサポートしている人たちに成績で返したい。

そんなお願いをピットにして走り続けていると、さらにタイヤが言うことを聞かなくなってきた、後から見たらこの時すでにスローパンクをしていた。空気圧が低すぎて、根っこでヒットさせたのだろう。

そんなこんなでやっとピットに戻ってバイク交換。ちゃんと空気圧が上げて有り、やっと思い通りの走りが出来る。

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正常な空気圧のバイクに乗り換えてラップタイムを上げたいけど、テクニカルセクションで下位の選手に引っ掛かりなかなか上がれない PHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)

 

ただ、この時すでに順位を落としていて、ポジションを上げたくてもなかなか上げられないもどかしい状態に陥る。
このコースは踏みまくりの直線と、全然抜きに行けないテクニカルセクションで出来ている。だから、パッシングは直線区間じゃないと難しいんだけど、自分がピットから戻って入ったポジションが、ロード系の選手が多い場所で、テクニカルセクションで遅いのに突き合わされ、直線に出るとスピードが上がってなかなか抜けないと言う状況。全ては自分のせいだけど、フラストレーションが溜まること極まりない。
それでも、テクニカルセクションで前の誰かがミスしたのをきっかけに一気にロード系パックを抜き去り、やっと自分のペースで走れるようになったが、そこから1周くらいでラップアウト。

 

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テクニカルセクションで前の選手を抜きに行って自爆落車。完全に負のスパイラル PHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)

 

準備でミスしてまた実力を出せなかった。情けない。
次は少し空いてマキノ。
今度こそはノーミスで出し切るレースがしたい。

茨城シクロクロス 小貝川ステージ

いよいよJCX初戦。茨城シクロクロスの小貝川。
例年なら10月初旬に開催されて、そこから本格的なシクロクロスシーズンに突入していくけど、コロナで異例尽しの今シーズンは10月下旬の開催で、1か月後には全日本選手権が控えている。本格的な開幕とともに重要なレース。

言わずと知れた平たん高速コース。
タイヤは平たん用のVittoria Terreno DRYが最適なんだろうけど、集団になった時のことを考えて、前半のテクニカル区間でコーナー立ち上がりで0.1秒でも早く踏み出して前の選手とのギャップを楽に埋められるようにノーマルのVittoria Terreno MIXもアリかなと迷うコース。
結局タイヤは試走の時の感触が良かったから、平たん用のDRYを空気圧下げて使うことに。

あと今シーズン、サングラスはSALICEの新作の023を支給されているが、僕は薄めの色のレンズじゃないと見えない時があって、木陰に入った時にしっかり視界を確保するために、いつも薄い色のレンズを装着して用意している006をかけることに。晴天ゆえに見えない時が有るので。

いよいよスタート。
舗装路のスピードが出る区間が向かい風だから、集団の方が有利だし、そうなると少しでも前の集団でレースを進めたいので、スタートは超集中して無理してでも前を取っていきたい。

 

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薄い色のレンズのSALICEをかけてスタート前に集中するPHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)

 


でも、結果的に無理し過ぎた。。。

2列目真ん中からスタート切ると良い具合に加速してスピードを乗せられた。
さらに、1コーナーに向けて集団が左右に割れ、ど真ん中を突っ切るように前に上がる、さらに1コーナー抜けてからの立ち上がりも目いっぱい踏んだら、2コーナーでは5番手(聖、光君、サイチンさん、島田君、自分、チャンプ公平)の並びに、正直言うと、公平の前に出た瞬間、早過ぎるメンバーの中に入っちゃって「やっちゃったな」と思った。お陰でここから90秒間、中切れをするわけにもいかずペース配分とか度外視で全力で踏むことになる。

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5番手、チャンプ公平の前に出た。ここはペースが早過ぎる PHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)


それでも前の島田君と僅かにギャップが空いてしまい、後ろからチャンプ公平に怒られ「申し訳ない・・・」。

 

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コーナー出口の度に踏み遅れて前の島田選手とギャップが開く PHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)

 

舗装の広いところに出たところでほぼオールアウト。
そこから60分走れるペースに戻そうとしたけど、一度上げ過ぎた後だから、少々ペースを落としても苦しくて仕方ない。
少しずつポジションを落としながらペースを立て直そうとするがなかなか上手くいかない。

 

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前の方のパックに付こうとするけど、脚が終わってて付けず PHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)

 

そうこうしているとどんどんのどが渇いて仕方なくなってきた。
念のため水を半分入れたfabricのゲージレスボトルを積んでおいたけど、コイツがレース中は水が飲みにくくて仕方ない。
ゲージレスボトルは練習の時はボトルゲージを付けずにボトルがさせてとても便利なんだけど、水が一気に出てこない。
オフロードレースで路面の荒れてないところを見つけて一瞬でガブガブ飲みたい時には正直使い辛い。
こっちもここまで暑くなると思っていなかったので保険で持っていたボトルだったけど、後から考えるとノーマルなボトルゲージにノーマルなボトルをさして出走するべきだった。完全に準備不足。

チビチビ飲んでも一向にのどの渇きは癒えず、おまけにボトルが空になり、水不足で気持ち悪くなってきた。
吐きそうになり、たまらずスロー走行になり、後方からバンバン抜かれる「もう最後尾まで落ちたのかな」と思うくらい抜かれまくりながらなんとかピットにたどり着き、水を乞うと、心優しい誰かがボトルをくれて、その場でキャップを外して浴びるように飲み、再出走。
ちゃんと水を飲めたら気持ち悪さは解消された。

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ピットで水を飲んでから出来る限りの走りをしたけど、もはや万事休す PHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)

 

ただ、ここまでのドタバタで壊滅的にポジションを下げてしまい、ペース上げようと頑張るものの、元のペースまでは戻すことが出来ず、80%ルールに引っ掛かりラップアプト。

ただただ情けないレースだった。
何が情けないって、良いスタートが切れたのに活かせなかったし、そのせいで自滅したことが情けない。
「敗因はスタートが良過ぎたことです」なんて、情けなくてジョークにもならない。

ただ、唯一の収穫は、いつもスタートの遅さで悩んでいる自分がキレッキレのスタートが切れたこと。
今後はスタートが決まってオーバーペース気味に1周目をこなしてからペースを作れるよう、今日みたいな場面でも通用する練習をやっていきたい。

次は幕張。
ここ2年、周りの選手に突っ込まれてクラッシュと言う相性の悪いコース。この負の連鎖を断ち切るようなレースがしたい。

今シーズン2レース目は富士山。
信州クロスらしいパワーとテクニックが必要なダイナミックなコースです。

会場にギリギリの時間に到着し、早速試走。
前日に雨が降ったので「たぶん走るころには乾くだろうな」と思いつつ、マッド用のVittoria Terreno WETを装着して試走したが、朝の段階から全然マッドタイヤなんか要らない感じ。でも、タイヤがどうとか関係なくコーナーががバンピーだからグリップが充分確保できない。
コーナーを攻める時はすっぽ抜ける覚悟でグイっとイン側に切れ込んで、見事にすっぽ抜けたらリカバリーして耐えると言う感じ曲がり方。
そこまで大げさじゃなくても、ある程度の速度で走ろうと思ったら、コーナーでタイヤが流れるのは織り込み済みで、リカバリーしながら走る感じになる。少なくともC1でフルラップ完走するレベルはそう言う走り方になるコース。

直前のエリート試走の時はノーマルなVittoria Terreno MIXに履き替えて試走したら路面が乾いてきてるのも有って、断然こっちの方がしっくりくる。

と言う感じでタイヤも決まり、アップしてスタートへ。
スタート地点。3列目の一番端。今回もUCIポイントより優先されるローカルポイント等の関係であまり前に行けず。それよりしんどいのが、自分が入った一番左のスタートボックスがくぼんでてめちゃめちゃスタートが不利な感じ。凹みに凹んでる場合じゃない、とりあえず頑張る。

懸念していたスタートは無難な感じで。
1周目はガツガツ前に上がってくる人が多いが、自分はまだ1周目の高速に耐えられるトレーニングが出来てないし、コースがタフなことを考えると、1周目はあまり無理せず様子を見る。
2周目途中から周りが落ち着き始めたので、ここからポジションを上げていく。
そこから2周くらいは順調にポジションアップして「今日はイイ感じだな」と思っていた矢先、前を走るロード系の選手がコーナーでモタつき、真ん中を塞がれたので大外から抜きに行ったら、見えない石を踏んだらしく、「バン」と嫌な音がした。

そして、ちょうどピット前を通過した直後から前輪に手ごたえが無くなり始め。。。
次のピットでバイク交換したけど、その間に10人くらいに抜かれ、「すぐまた抜き返せるさ」と思って追走を試みたが、結果的にここで抜かれた人を最後まで捕まえきれなかった。やはりトラブルと言うのは実質的に失った時間だけでなく、リズムも狂うのでロスが大きいなと痛感。

 

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バイク交換直後。なかなかペースを上げられない。

 

そんな感じで乗り換えたスペアバイクだけど、こっちにはマッドタイヤが付いていた。
マッドの方がグリップが良いからコーナー安定するんじゃないかと思うだろうけど、実際はそうじゃない。
ドライのコーナーはマッドよりノーマルの方が良い。マッドは変な引っ掛かりが有り、気持ちよくインに切り込んでいけない。
このタイヤの変化に慣れて、走り方を変えるのに2周くらいかかってしまい、ここでもペースが上げられなかった。
それでも後半はペースが安定し、前のパックから落ちてきた人を何人か吸収してラスト2周。

 

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中盤以降はペースを立て直せたけど、前のパックを捕まえられなかった。


ふと見ると、先頭の山本選手がだいぶ後ろに近付いてきている。まだタイム差が有るけど、ちんたら走ってたら捕まってフルラップ完走できない。
そこで、ここで出来る限りペースを上げる。ラスト2周回目が僕にとってのラスト1周なのだ。

そして、登りもきっちりダンシングでもがき切りペースを上げているんだけど、山本選手がどんどん迫ってくる。もうホント必死でこの周回を走り何とか最終周回に入れた。
そんな感じでフルラップの最終完走者として14位でフィニッシュ。
まだまだトレーニングが足らなくてコンディションが上がっていないけど、今シーズン力を入れているウェイトトレーニングの成果が出て、しっかりトルクフルなペダリングを最後まで出来たので、その点では収穫があったレースだった。

コロナでレースが少ないので、1戦1戦しっかり走って重要レースで走れる身体を急いで作っていきたいです。

ソールスター使用インプレッション Vol1

SNEL CYCLOCROSS TEAMで今シーズンから使用しているアイテム。
高級インソールの「ソールスター」、シクロクロスシーズンに突入し、色々レポート出来そうな気付きがあったので、少しずつ書いていこうと思います。

 

今回はソールスターとの出会いから。

 

僕の場合ソールスターの名前はもちろん知っていましたが、使ったことは有りませんでした。チームから支給されたのは夏。まずは夏場にロードシューズに入れて馴染ませて、シクロクロスシーズンに向けて準備しろと言うことでした。

 

貰ったインソールがこれ。

 

見た目的には、他のインソールと特に違いは感じられません。

母指球の少し下の自分に逆三角形の突起が有りますが、これは他のメーカーのインソールでも見たことが有ります。

むしろ、他との違いを感じるのは裏側。殆どのインソールは裏側には特別な加工はなく、普通にまっ平なものが殆どですが、ソールスターは裏に色々起伏が付けられています。これが後々感じるソールスターの特性に関わっているようですが、足に触れる部分に突起を設けるのではなく、裏に突起をつけると言うのはなかなか斬新ですね。

さて、ロードシューズに入れてみた感触はどんな感じでしょうか。次回はそんなお話です。

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表は母指球の下にある逆三角の突起以外は目立った加工はない。

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裏側がまっ平ではない。これがソールスターの特徴。




茨城シクロクロス第1戦 涸沼

冬を熱くするシクロクロスのシーズンが今年もやってきました。

コロナの影響を付けつつも、レースを開催してくれる主催者の皆さんには感謝しか有りません。

 

例年、9月初めの中国遠征に向けて夏場にミッチリ練習してシーズンインする流れと異なり、あまり身体の仕上がってない状態で不安を抱えての開幕戦となりましたが、ここからレースを走りながらコンディションを上げていきたいところ。

 

そんな状況で迎えた1戦目は茨城シクロクロス涸沼

去年も開催され、平たんスピードコースが特徴的でしたが、今年は長い舗装の登りが加わり全然別のコース。

平たん専用のセッティングで準備してきてしまい、やや戸惑う。おまけに前日に雨が降ったらしく一部のコーナーはぬかるんでいる。

しかし、VittoriaのドライタイヤのTerrenoDRYはサイドにややノブが配置されているため、ぬかるんでててもそこそこ攻められる。
まあ、初戦だし、少し冒険してみるのも楽しいかと、このタイヤ選択のままスタートへ。

 

いざスタート。

最初の大きな舗装の登り。

ダイヤ目のタイヤ選択が有利だったのか、意外と登りはイケる。

様子見ながら慎重にいくつもりだったけど、予想外に登りで前の選手を抜いてしまい、そこそこ前の位置でコースへ入っていく。

 

 

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中盤以降はドライタイヤでもコーナー攻められるようになってきた 写真:井上様

 

しかし、コースの中に入るとまだ乾ききっていない路面ではドライタイヤはしんどくて、コーナーの度の後ろの選手にプレッシャーをかけられる。

明らかに周りよりコーナーが遅いので、ここは無理せずプレッシャーをかけてきた選手を前に出す。遅い人間は無用なポジション争いはしない方が良い。

そして、ポジションを落としたところで再び大きな登りを迎え、何人かまとめて抜いての繰り返し。

そんな感じで序盤を終え、中盤以降はドライタイヤでぬかるんだコーナーを攻める感覚も覚えてきて走りが安定。淡々と走っていると落ちてくる選手がいて、それを抜いて1つずつポジションを上げていく。

先頭の方ではチームの若手がワンツースリー体制で検討しているのが目視とアナウンスで分かり、自分も可能な限りそこに近い順位上げたいとラストもうひと踏ん張り。
最終周回に突入し、手が届きそうな場所にいる佐復選手を追いかけてラストスパートしたが秒差で届かず6位。

 

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序盤はコーナーワークで出遅れたけど、終盤は淡々と走ってポジションアップ 写真:井上様

 

結局、タイヤで苦戦したのは序盤だけだったので、後半にもう少し順位を上げたかったけど、今の身体の仕上がりから考えるとまずまずの走りだったと思います。

次戦は信州シクロクロスの富士山。少し間が空きますが、あのタフなコースに向けてしっかりトレーニングしてコンディションを上げていきたいです。

明日からシクロクロスシーズンイン

明日の茨城シクロクロスから2020-2021シクロクロスのシーズンインです。

 

正直、コンディション的にはまだまだ準備不足。
例年なら中国遠征に向けて夏場にしっかりトレーニングするところだけど、今シーズンはなかったし、プライベートでも店のリニューアルオープンもあって、全然トレーニングが足りてない状態です。

走る前からこんな言い訳をしているんだから全然ダメですね。
けど、明日のレースを皮切りに、1戦1戦走りながら調子を上げて行って重要レースできっちり結果を出したいと思います。

 

そして今シーズンもSNEL CYCLOCROSS TEAMで走ります。
「なんで自分の店のチームで走らないの?」っていつも言われるし、今シーズンに関しては独立も有ったので例年以上にいろんな人に言われるんだけど、やっぱりこのチームが好きだし、このチームで走らないと速い自分でいられないと思うんです。

SNEL CYCLOCROSS TEAMはGMの諏訪さんが立ち上げて何年も育ててきたチーム。チームの絆の深いし、皆優秀な人材ばかりなんです。

Jプロツアーを走っている時もそうだったんだけど、やっぱりトップカテゴリーって何かに秀でた人が集まってるんです。そこにいる時はそれが当たり前で気付かないんだけど、やっぱりすごい人たちが多くて、尊敬できる人ばかり。そんなチームで走らせてもらえるのはとても光栄なことです。

そして、このチームで「サポートを受けている選手」でいないと僕の場合、自分にプレッシャーかけて追い込めないんです。
プロではないものの、何かをサプライヤー様から頂いて走る以上は成績を求められます。僕の場合、自分に甘いので、そう言う環境じゃないと自分を追い込めないし、そう言うプレッシャーが好きなんです。
そうじゃないと、Jプロをやめて数年、40歳も過ぎてどんどんフィジカルが落ちていく中で、自分を追い込む理由が見つからないんです。とっくにピークは過ぎてるし。

いい歳して「カテ1レーサー」にすがることしか取り柄のない人間としては、「まだやれることが有るんじゃないか」と手応えを感じられる間は、もうちょっと無理して「選手ごっこ」をしていたいんです。
自分のショップチームのメンバーには色々申し訳ないけど、今シーズンもそんなわがままを許して頂ければと思います。

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