A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

群馬のレースでアドレナリンの偉大さを知る

先週土曜日はJプロツアー第4戦の群馬のレースでした。

直前に左大腿部を怪我してしまった自分は、前日にいつも行っているマイン鍼灸院でレーザー治療とか色々してもらい、少しでも走れる状態に近付ける様に治療。

当日、前日に色々やってもらったお陰で少しは良くなったかもしれないけど、普通に考えたら走るべきではない状況。アップで軽く走っても、ダンシングすらまともに出来ない(シッティングよりダンシングの方が稼動範囲が大きくて痛いです)。

こんな状態で何が出来るんだろうなんて気持ちもあったけど、もうこうなってしまうと開き直っていて、前半に少しでも動ければ良いかと気楽にスタート。
気温が低いので皆色々と対策をしていたんだけど、どうせすぐやめるのだからと何もせず、ウォームアップオイルも塗らず、ボトルも1本あれば充分と1ボトル。
最初から動くから薄着で良いだろうとアームウゥーマー無しでグローブも指切り。もう全て適当です。


で、いざスタート。
スタートしてみるとアドレナリン効果全開。あれだけ痛かったダンシングが普通に出来る。
それならと、最初のアタックに乗ろうと動いてみるんだけど、アップが出来ていないから身体が動かない・・・。
そんな感じで序盤を消化。
信じられないことに決定的なアタックが決まらないうちに皆疲れて集団はサイクリングペースに。

な、何も出来なかった・・・。

で、集団内のチームメイトの状況を見ると、残っていたのは奈良さんと安藤と無我さんだけ。去年は5名完走しているのにちょっと厳しい状況。
「これはとりあえず自分も完走はしておかないと」
クラブチーム的には残留をかけた下位のチームでの年間ランキングを考えると、毎レース3名の完走者を出すことは最低目標。

白浜とは違い、今の状況なら極力動かずまずは完走を目指し、最後に動けたら動こうと言う判断です。

そんな感じで「すぐやめる予定」から「とりあえず最低でも完走」に切り替えてレースをしていく。
8周目に高岡選手や窪木選手がアタックしていく。
いつかはああ言う動きに反応してみたいけど、今の自分はあれに乗ったら確実にゴールまでいけない。情けない・・・。

そしてレースはちょうど半分くらいを経過した時には超サイクリングペース。
そんな時に、後ろの選手がはすって後輪のクイックが緩んだり、チェーンジャムで停車したりとメカトラが続いた。ペースが超スローなので助かったけど、チェーンジャムの時は集団から30秒くらい遅れたのでマジで焦りましたよ。

そんなこんなでラスト5周にまで漕ぎ着けた時に、ホセやマリウスが乗った超重要な追走集団が発生した。らしい。

実はそんな重要な動きがあったのによく分からなかった・・・。
普通、こんな動きがあれば集団が分裂するくらいのペースアップがあるけど、前に何人かするすると上がっていくのに、集団はそれほどペースアップしなかったんですよ。まあ、どちらにしても反応できなかったかも知れないけど。

そしてラスト5周は少々のペースアップがあったものの、淡々と進んで行って千切れるような場所はなく、そうなってくると集団内の上位を取って20位以内に入りたいなと欲が出てくる。

そして最後の心臓破りを集団の前の方で入り、そのポジションのまま折り返しまで頑張ったんだけど、ここまでで結構脚を使ってしまっていて、そこからのもうひと踏みが出来ずにズルズルと後退。結局39位でゴールでした。


終わってみて色々思うところがありますね。
正直、凄く緩いレースだったと思うんだけど、緩いと言いつつ、全然動けなかった。偉そうなことを言っても付いているだけでやっとです。
まあ、ポジティブに考えれば、ダンシングがやっとの状態だったのが普通に完走したんだから御の字かなと。それに何気に今まで群馬で集団ゴールしたことがなくて、39位って自分なりに最高順位。
そんな意味では、怪我はしていたけど、コンディションはそれなりに良かったのかもと・・・。

ただ、チーム的には完走が自分だけだったのが痛いです。
他のクラブチームは3名完走させているので、ここで稼げなかった分が今後効いてくるのかなと・・・。

まあ、これからはヒルクライムシーズン突入。
自分はお休みしますが、クライマーエースの清水さんに期待です。


そして何より、今日の一番の発見は、
アドレナリンは本当に凄い!!
レース前に痛くてしょうがなかったのに、スタートしたら痛みが1/10くらいになった。
そして、レースが終わるとまた脚が痛くなった・・・。
アドレナリンは偉大です。