A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

下関シクロクロス(JCXシリーズ第8戦)

なかなか思うような結果は出ませんでしたが、遠征自体はとても楽しかったです。
 
 
現在のJCXシリーズのポイント形態では、獲得したポイントが1年間有効なので、全日本選手権後もポイント取得がとても重要。ただ、自分は風邪で湘南大会をスキップしたので、ポイント的にも厳しい状況が続き、この下関での大量ポイント獲得を狙っての参戦でした。
 
ポイントが欲しい選手にとっては2017年に入ってからの下関、蔵王はとても重要。自分はなかなか両方出るのが難しいので、以前エスペランススタージュでチームメイトだった安藤とともにゆかりの地山口県でのレースに勝負をかけることにした。
 
とは言え、東京から本州の一番西はなかなか遠い。
単独なら飛行機の方が楽だし安上がりだけど、CL1に出場する坂本さんも加えて3名なので、機材を多めに運べる利点も考えてクルマで移動。金曜日の深夜に出発し、11時間のドライブで何とか会場に到着。午後にはエスペランススタージュでお世話になったご縁でトークショーなどに参加させて頂きました。

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これがトークショーの様子。お世話になりっ放しの山口車連のムネちんに、少しは恩返し出来たかな。


 
それにしても、この移動は単に遠いと言うだけではなく、どう攻略するかを真剣に考えないといけないと思う。
と言うのも、いずれは下関でUCIレースをやるらしいので、移動負担を軽減しつつ、機材を運ぶ良い方法については思案していかないといけない。自分の場合、ロングドライブはあまり苦にならない方なので、給油と食事以外ノンストップでドライブしてても平気だったけど、途中、少し坂本さんに運転してもらったものの、睡眠時間の確保については大苦戦。
真剣勝負となれば、1台だけ持って飛行機と言うのまなかなか難しいので、何人かで合い乗りして、仮眠とりながら10時間ドライブするのが現実的なのかも知れない。
 
そんなこんなで下関に到着した夜は、地元の美味しいものを堪能し、その日の宿へ。
なんともラッキーなことに泊まった宿はオープンしたてで、キャンペーン価格3900円。それでいて部屋はピカピカで新築の臭いがする。おまけにサウナも無料のマッサージチェアも完備しており、来年も下関に来るなら、絶対にここに泊まろうと思った。
しかし、サウナに入った後に、マッサージチェアに座ったら、そのまま寝落ちして気付いたら25:30だった。
前日もあまり寝てないし、翌日も6時起きなので少しでも多く睡眠時間を確保したかったけど、思わぬところで痛恨のミス。


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今回泊まった「エクストールイン山陽小野田厚狭駅前」と言うホテルは出来たばかりで、部屋の中はピカピカで新築の臭い。ベッドサイドには携帯充電器まで完備。最近のビジネスホテルはテクノロジーが素晴らしい。
 
 
そして当日。
まずはCL1に出場する坂本さんを会場に送り、そのまま山口宇部空港に当日飛行機入りの安藤を迎え行き、戻ってから準備して試走。安藤の送り迎えだけで100kmのドライブ。この日も1日の大半を運転で消化する生活。
 
そして、再び会場入りし、準備をして試走に出たが、ここでハプニング。
試走中にクランクが脱落。慌てて駐車場に戻り、クランクを付け直す。プラスチック製のフィキシングボルトが完全に割れていた。あれはやっぱり強度的に金属にしないと危ないよ。シマノさん!
 
フィキシングボルトが無いクランクを手で叩きながらはめて、ネジをしめてコースに戻ったらもう召集時間。
ノー試走ノーアップ。もう起ってしまったことはしょうがない。腐らずにポイント獲得のためにやれるだけのことはやろう。
 
そしてレーススタート。
せっかく1列目からのスタートだったけど、コースもよく分からないし、アップもしていないので、抑え気味に走り出す。見事に位置取り争いで埋もれたけど、1周かけて矢野さんのすぐ後ろまで追い付く。ここから順位を上げて行きたい。
 
しかし、そんな矢先に次のトラブル。
ディレイラーの調整があまり良くなかったらしく、トルクがかかると歯飛びする。
実はレース前にも変速が少し渋いなとは思っていたけど、問題ないレベルだったので、クランクのバタバタもあり、そのまま対処せずスタートしてしまった。
ところが、泥で重馬場になったコースはトルクがかかる場面が多く、重要な場面に限ってガンガン踏むとギアが歯飛びするような状況で、なかなかペースが上がらない。そこで何周か粘ってみたけど、スペアのバイクに交換する。
実はこのスペアバイク。先ほどクランクが取れた上に、タイヤはマッドタイヤではない。おまけにバタバタで空気圧の調整が出来ず、空気がパンパンに入っている。案の定、交換すると圧が高過ぎて路面のギャップを上手くいなせない。
そこで再度、メインバイクに交換するが、こっちはこっちでギアの調子が悪い。
(※大瀬戸さん、自分のレース前にも関わらずピット有難う御座います。大瀬戸さん居なかったらリタイヤしてたかも知れません)
 
ここまで、かなり順位を下げてしまった。マシンの調子も悪いが、そのせいで集中力を切らしてしまったのも事実。加えて、それでも力で押し切るような脚も無かった。このままだと僅かなポイントしか取れない。
 
そこでラスト3周、腹をくくってスペアバイクに交換する。乗り換える時に自分で空気を抜いてちょうど良い感じにしてスタートする。タイムロスは有ったけど、今はこうするのが一番。
ここからの3周は切れかけていた気持ちの方も立て直し、目の前の選手を抜きに行く。5人くらい抜いてフィニッシュ。自分では最後に追い上げたので何とかトップ10くらいには入ったかと思ったけど、残念ながら11位。もう少し大きなポイントが欲しかった。
 
けっこう厳しい状況の中でやれることはやったけど、やっぱり厳しい結果になってしまった。
 
ちなみにこのコース。恐らくドライなら比較的イージーなコースだったのだろうけど、雨で重馬場になり、しかも泥に砂も混じって、マシンには優しくないコンディションだった。C1でも変速系のトラブルに苦しんだ選手はけっこう多かったようだ。
反面、2位に入ったヨピノリは飛行機移動で1台体制。それでもきれいに走り切って2位。結局、レベルの高い奴はどんな状況でも良い走りをする。それに比べて、自分は運も実力も足りなかった。
 
帰りは安藤も加えた3人で、再び1000kmドライブ。
大変とは言いつつ、気が合う仲間とのロングドライブはそれなりに楽しい。遠いけど、下関遠征は楽しかったし、行って良かった。


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運転交代しながらの移動なので、仮眠をとりつつ、起きている時は色々喋って、長距離の移動も気の合う仲間と一緒だと楽しい。


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当日到着の安藤は下関らしいことが全然出来なかったので、レース後に瓦そばを皆で堪能。
 
 
さて、JCXポイント的にはいよいよ苦しくなってきました。
来週は蔵王JCX戦があり、自分は出ないものの、そこの結果次第でお台場の出場権がどうなるかと言う状況。結果次第では、35位以内から転げ落ちるかも知れない。
そうなったら、お台場は土曜日のレースに勝って翌日の出場権をもぎ取るしかない。もちろん、土曜日レースに回ったら必勝で臨みたい。そんな厳しい状況だけど、なるようにしかならないので、引き続きトレーニングに励んで行こうと思います。