A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

視点を少し変えたお台場対策トレーニングの提案

今年も間もなくシクロクロス東京ですね。
※オレンジはチャンピオンシステムカラーをちょっと意識・・・
お陰様で、今年もエリートに出られるようなのでホッとしております。本当はもっと余裕もって出場権取りたいけど、今年は仕方ないか。
 
それはさておき。
どのクラスを走るにしても、あの砂地獄は難敵。
たくさんの人が見に来るレースだから、少しでも良い走りをしたいし、何か対策をしたい。
とは言え、砂って言っても、近くに砂の練習を出来るような場所が無い。
 
そんな状況でも出来るトレーニングのお話です。
 
まずはランニング。
お台場の砂はけっこう強烈なので、ランニングを多用します。
砂の状況は天候にも左右されるので、乾いてサラサラの砂だったら、エリートクラスでもけっこう走らされることになります。
 
だからこそ、砂は練習できなくても、ランニングだけでもやっておくと相当違うと思います。
カテゴリー3とか、4のレースの場合、例え自分が乗車できても、周りがランニングだと自分も走らざるを得ない状況も生まれるし、トータルでは結構走るので、意外と勝負を分けるのはランニング力かも知れません。
 
ただ、出たことが有る人は想像つくかと思いますが、砂のランニングは硬い土の上のランニングと比べてめちゃめちゃ重たいそして疲れる
だから、普通のランニングトレーニングに加えて、階段を登るとか、登り坂を登るとか、負荷のかかったランニングをしておくと更に効果的だと思います。もっと良いのは、フィットネスクラブとかにあるステッパー。あの沈む感じは砂に近いものがありますよね。
 



そしてもう1つ。
これは自分が最近地味に取り組んでいるんですが、砂用セッティングでシングルトラックを走る練習。
あくまで砂を乗車でクリアすることを目指している人にはこっちをおすすめしたいです。


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最近はダイヤ目を着けて練習しております!


 
正直な所、自分はあまり砂は得意ではないんですけど、やっぱりエリートレースに出る以上は、砂を颯爽と走りたい。
だから、ノブの付いて無いダイヤ目のタイヤで空気圧を低めにして走ろうと思います。
(※とか言いつつ、ここ2年は雨の影響でダイヤ目の登場機会なし。今年こそは・・・)
 
ただ、そうなって来ると問題になるのが、シングルトラックの走行。
お台場のシングルトラックは細々していて、砂用のダイヤ目×低圧のタイヤだとけっこう苦戦するんです。
だから、砂用セッティングでシングルトラックを走るためのトレーニングは如何でしょうか。
 お台場の勝負どころは何と言っても砂ですが、シングルトラックも甘く見ちゃいけませんよ。
2年前の大会で、ベン・ベルデンは砂は速かったものの、シングルトラックに苦戦して、ザック・マクドナルドに負けてますからね。
(※あの時、シングルトラックで後ろからベン・ベルデンが来た時に、ぶん殴られないように早々に避ける準備をしていたけど、なかなか来なくて、前に出した後も俺より遅くて「なんだよ、ベン・ベルデンはシングルトラック遅せ~な~」って、思ったっけ。まあ、砂に出たらまた飛ぶように走り出しておいて行かれたけど・・・)
 
で、低圧の練習はどうするかと言うと、とってもシンプル。
砂用の低圧(自分の場合は1.41.6くらい)にして、走るだけ。
低圧のダイヤ目タイヤで8の字とかすると、意外と難しいですよ。
タイヤがなかなか踏ん張ってくれなくて、特に後輪はズルズルとスライドしてばかりで。
縦の動きも、リム打ちし易いから、慣れが必要だし。
この前、ミニコース作って練習したら、前輪がすっぽ抜けて、見事に落車しました。
ただ、こう言う動きを事前にやっておくことで、低圧に慣れることができるし、どのくらいまで下げられるかも分かる。


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8の字はシンプルにして奥深い。少しずつ空気圧を下げながらやっていると、バイクコントロールが難しくなっていくのが分かって面白い。



自分の場合、砂だけ考えたらかなり空気圧下げたいけど、それだと本当にコーナー曲がれないので、ある程度の所でおさえないといけないと気付きました。今は一番塩梅の良いところを探している所です。
 
ランニング低圧ダイヤ目走行
砂練習ができなくても、やれることから準備して、シクロクロス東京でのベストパフォーマンスを目指してみると言うのは如何でしょうか。