A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

湘南シクロクロス第4戦 中井中央公園

週末は湘南シクロクロスでした。
なかなか低空飛行が続いていた今シーズンですが、やっと表彰台に上がりました。
シーズン終盤のこのタイミングですが、やっと最低限の走りが出来るようになってきたかなと。。。
 
コースは会談ではなく階段(※恐ろしいと言う意味では一緒か)で有名な中井中央公園。
 
2つ担ぎの登りがある以外は、シクロクロスと言うよりクリテリウムみたいなコース。だからロードレースみたいな展開になることも有るし、そうなるとチームとしてのシナジーを発揮したいところ。
中井の階段はけっこう好きで、いつも駅の階段を登る時はここの階段をイメージして登っている。さてイメトレの成果は発揮できるだろうか。
 
セッティングの方はスムーズな路面に合わせてダイヤ目のXNを前後輪高圧でセットして走ろうと思ったが、路面の変わる部分が意外と滑り易くナーバスだったので、ノーマルのXGを前後輪高圧でセットしてスタート。パックで進むことが予想されるので、ワンミスで遅れるよりも手堅く走る選択。
 
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目指すは龍太郎とのワン・ツー(写真:FABtroni+camera)


いざスタ~ト!
先頭の真ん中から龍太郎と二人で飛び出し、ポールショットはSNEL12を取る。しかし、自分が階段前の砂利でミスして4番手に落ちる。その後、2周目のグランドで龍太郎と2位の鈴木選手との距離が空きはじめる。一瞬、この中切れを埋めようかと思ったが、そのまま龍太郎の独走に持ち込んだ方が、龍太郎が手堅く優勝するためにも、自分が2位を取るためにも良いと判断して、あえて静観。
 
そのまま2周くらい鈴木選手が先頭固定で、自分は抑えに回って脚を貯めながら進む。このままレースが進めば有利に運べるんじゃないかと思っていたが、先頭を引いていた鈴木選手がスローパンクし始める。
そこで、自分が数秒先頭を引いた後、4位につけていた品川選手を前に出す。しかし、これが不味かった。
 
階段後のテクニカル区間で品ちゃんが本領を発揮。距離は短いものの、猛烈なダウンヒルに、無抵抗で置いて行かれる。
やっちまった。
甘く見ていた訳では無いが、愛三でロードを引退した後も、MTBレースとか出ていた品ちゃんはハンパ無かった。
 
まだまだ抑えて、龍太郎に対してタイム差を広げておきたかったが、品ちゃんの飛び出した瞬間の勢いで『あれは(龍太郎に)追い付くな』と一瞬で悟り、心の中で
『龍太郎ごめんよ・・・』とつぶやく。
 
そこからは自分が3位を守る戦い。
速い人と走っていたから、無理してコーナー突っ込んでいたが、独りになって、テクニカル区間がマイペースに。情けない…。

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途中、すげ~しんどかったけど、集中力を切らさないように走る(写真:FABtroni+camera)

 
後続の横山選手はずっと30秒くらいの差で走っている。30秒のリードはとても有利だが、そこから全然広がらないので、前を走っている方も精神的にキツい。特に最近は仕事が忙しくて、いつもスピニングバイクで短いインターバルトレーニングばかりやっていたから、高負荷には慣れているものの、1時間もずっとレースペースで走るのはとても辛い。
特に30分過ぎたくらいはめちゃめちゃしんどかった。
前回の中井は風邪の影響で呼吸が苦しくてリタイアしたけど、今日だって風邪ひいてないのにやっぱり呼吸めっちゃ苦しいぞ!

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階段は猛プッシュ。ただ、そのせいで後半きつくなる(写真:FABtroni+camera)

 
呼吸が苦しいとか言っていたら、今度はふくらはぎが攣りはじめる。
階段は攻め処だと思って、ペースを上げるために、足を着く時にかかとは着けず、つま先だけ着いてピッチを上げていたんだけど、それが負担になったらしく、ふくらはぎが悲鳴をあげたのだ。
最後までもたせるべく、ペダリングをトルク型から回転型に切り替えて、とにかく攣らないように神経を使って走る。ペースを上げたくても上げられないので、後続との距離を測りながら、とにかく攣らないことだけを祈って走る。
 
しかし、ラスト2周で攣った。
長い階段の後に左のふくらはぎが攣ってペダリングが出来なくなり、右足だけペダルをはめて下る。
登りは担ぎ。そんな感じだからリカバリーにまわっていた右ふくらはぎも、ほどなくして死亡。
 
万事休す。もうすぐ後ろまで後続が迫っている。
あ~、今日も表彰台を逃すのか、めっちゃ勝負弱いな~
と思いつつも、必死で抵抗。ペダルもはまらない状態でガタガタのテクニカルな下りを下る。
超怖かったけど、こっちは必死。
 
そして平坦に出ると、思いのほか早く、攣っていた両ふくらはぎが回復。
たぶん、レース前に飲んだアスリチューンにマグネシウムが入っていたから、攣ってしまっても、回復が早かったのだろう。
 
手の届きそうな所まで後続が迫っていたが、ここから踏み直す。
ピット前を通過する時、4位と一気に差が無くなっていたから、チームの皆が焦っている。
大丈夫。俺も焦ってるから!
 
しかし、ふくらはぎさえ何とかなれば、ペースを抑えていた分、踏める!
ここからラスト1周頑張って、何とか3位フィニッシュ。
いや~、しんどかった。
 
龍太郎は品ちゃんとランデブーになった後、最後はやっぱり下りでやられたらしい。
自分がもっと機能すれば優勝も見えていただけに申し訳ない。

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『後ろ抑えられなくてごめ~ん』と謝ってところ(写真:FABtroni+camera)

 
とは言え、1位は取れなかったものの、二人で表彰台に上がれて自分としては嬉しい。
JCXのようなフルメンバーのレースでは無かったけど、自分の今シーズンのここまでの流れを考えると、やっと表彰台に上がれて素直に嬉しいです。やっと、自分の考えているレベルの走りが出来たなと。

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久々の表彰台。やっとレースっぽいレースが出来てホッとした(写真:FABtroni+camera)

 
ここでレース強度の良い刺激が入ったので、今度の週末のシクロクロス東京は調子を上げて臨めるのではないかと思います。
毎年、お台場の砂には泣かされてますが、1つでも上の順位を目指して頑張りたいと思います。