A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

Jプロツアー開幕戦・宇都宮クリテリウムは落車で最下位

昨日は待ちに待った宇都宮クリテリウムでした。
冬場の筋力トレーニングの甲斐あって最近は結構出力出てたから、クリテ職人の本領を発揮したいところ。
 
で、レーススタート。
 
色んな意味でヤバいレースでしたね。
お客さんの数がヤバい。
予選なしの一発決勝だから選手の数がヤバい。
直線長いからストレートのスピードがヤバい。
E1から上がってきたばっかりの子たちが真っ直ぐ走らなくてヤバい。
落車リスクがとにかくヤバい。
 
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こんな走り難いレースはそうないですね。
やっぱり、クリテリウムは予選が有る方が良いんだなと。。。
 
単調なコースだから切れどころがなくて、ずっと集団は絞られず、その大人数がコース幅いっぱいに広がって進む。スピードが緩んだ時に上がろうとしても、サイドに上がっていくスペースなんて無い。
むしろ、スピード上がって1列棒状の時の方が前に上がれるけど、かなり直線速いからすげ~脚使うし。
だから、無駄なポジション争いはやめて2030番手くらいの場所に付ける。
ここには他にも有力スプリンターが何人もいた。皆、本当はもっと前に上がりたいんだけど、守ってくれるアシストが充実していないスプリンターはこの辺で様子観ながら踏ん張るしかない。
 
そんなレースも最後のスプリントポイントを過ぎてラスト5周ともなると、チョロチョロと脚だけで前をキープしていた選手たちは下がり、本格的にスプリンターのポジション争いが始まる。さあ、ここからはリアルマリオカートのスタートさ。
 
ポジション争いによるものだから、結構前の方で落車頻発。
けど、落車で人数削られた分、自分が前に上がっていける。
 
あの状況。怖いと言えば怖いんだけど、本質的には怖がっていないと言うか、自分は落車しないだろうと思い込んでるんですよ。そうじゃなかったら、怖くてスプリントなんか出来ません。
 
自分では脚を使わないようにして、上がっていく選手を利用しながらポジションアップし、ラスト2周くらいからかろうじて前を狙える位置に付ける。
 
そして、最終周回のバックストレート。
クロップスのスプリンターの大村がカズさんに引き上げられて前に上がっていくのが見えたので、これに飛び乗る。ちょうど、一番左側だけラインが空いて、一気に集団先頭に出ようとしたその瞬間、集団が一気に左に寄ってきて、落車した選手まで右から飛んできた(合田さん)
走っている選手の幅寄せなら、最悪でも急ブレーキで回避は出来るが、落車して倒れかかっている選手が吉田沙保里のタックルばりに横から飛んできたら、もはや回避不能
 
転ぶ瞬間ってスローモーションになることもあるけど、時速50キロオーバーで落車すると「ヤバい」と思った次の瞬間にはひっくり返っている。
 
 
やってしまいましたよ。
最終周回のニュートラルも何もない所で。。。
完全に勝負圏外へ。。。
 
 
辺りを見てみると、前でも何人もひっくり返っている。どうやら自分と同じ左のラインにいた選手が何人も犠牲になったらしい。
痛くて起き上がれないでいると、誰かに「どこが痛い?」と聞かれ「左側」と答えたら、「左側鎖骨骨折。回収車!」と言われた。オイオイ、勝手に鎖骨骨折とか言わないでくれよ。
 
再び自転車にまたがり、3分遅れでゴールへ。
せっかくあれだけのリスクを冒して勝負しに行ってたんだから、スプリントしたかったな。。。
ホント、悔しいと言うより、とにかくスプリントさせて欲しかった。
 
ただ、不幸中の幸いだったのがあのスピードで落車した割にはダメージが少なかったこと。
お決まりの擦過傷&打撲で、しばらくは不自由な生活になるだろうけど、この程度で済んだのは、サラリーマンとしては非常に有り難い限り。
 
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次は白浜ですね。
やった~。白浜クリテはちゃんと予選があるぞ。
と言うことで、まずは怪我を直して次に備えます。