A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

スターライト幕張シクロクロス

昨日は初開催のスターライト幕張シクロクロスでした。
いや~、チャンピオンシステムの阿部木さんが仕掛けるレースはいつも素晴らしいですね。また、シクロクロスのお祭りが1つ増えました。
 
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 写真提供:遠藤知朗様
 
で、レースの方はと言うと。とにかく市原隼人ばりに“しゅ~ちゅ~、しゅ~ちゅ~!”って感じ。
暗闇を全開走行するので、1時間ずっとラインを外さないようにすることだけに集中していました。
 
まず、15時の明るいうちに試走。なんか細々してて、自分に不向きなコースのようにも感じる。それでもど平坦で、舗装路もあるのが嬉しい。
いつもと同じような感じで試走したけど、ナイトレースでギャップが見えなくなることも想定して、いつも以上にラインを頭に焼き付けていく。特に、最速ラインよりも、1時間ミスなくトレースし続けられるラインを見つけることが重要なので。
 
試走後はサイクルモードの会場に行ってサプライヤー様にご挨拶。
その間、諏訪さんがニューマシンの最終調整をしておいてくれた。マシンを最高の状態に仕上げてもらえて、良い感じでレースに臨めました。
(※ニューマシンの感想とか書きたい所ですが、とにかく走るのに必死でインプレとか出来なかった。。。)
 
5時過ぎたらすでに真っ暗。自分の出走は19:15。暗さに目を慣らすために、極力明るいところに行かないようにする。ライトは念のため程度に小さいやつを用意しておいたけど、有ると無いとじゃ大違い。まあ、それでも見えない所は見えないんですが。
 
スタートは2列目。運が良いことにど真ん中。前は弱虫ペダルシクロクロスチームの2人。これはラッキー。
 
そんな感じでスタート。
うわ~、見えない!
けど、ビビらず突っ込む。もう路面ではなく、前の選手の挙動を見ながら判断する。
アスファルト区間で何人か抜いて、なんとかトップ8人くらいのパックにしがみつく。
ペースはすげ~、速い。もう路面見えないけど前の選手を必死に追いかける。テクニカル区間で少々離されても、ストレートを踏んでカバー。そんな感じで2周したところで、ものすごく苦しくなった。
付けるところまで付いて行きたいけど、後半に垂れるリスクがあるので、ここはペース配分を考えて無理せず下がる。ほどなくして、森太郎さんも下がってきて、二人で6位パックを形成。
自分も前を引こうと思うけど、森太郎さんが速くて前に出られない。そんな感じで3周くらい走ったところで、森太郎さんのペースが少し落ちたので前に出る。引くつもりで前に出たが、森太郎さんが千切れてしまって、そこからは単独。
周回板見たらまだ8周も残ってる。一瞬気持ちが切れかけたが、集中!集中~!
 
そうしたら、今度はPAXの選手が後ろから追い付いてきた。やけにテクニカルセクションの走りがキレキレで、誰だろうと思ったら、アナウンスで山田選手と言っていた。なるほど、速いわけだ。
けど、テクニカルセクションは負けるものの、直線と担ぎは自分の方が速い。また良い感じのパックが組めた。
(※殆ど引いてもらう方が多かったけど、一応自分も引きましたよ)
 
そうこうしていると、今度は弱虫ペダルの中原選手が前から落ちてきた。
なんかものすごい勢いで激垂れしていたので、抜いたら付いてこないと思ったが、復活して追い付いてきた。
6位パックを3人で形成し、このまま最後まで行くことになる。
活きの良い若手マウンテンバイカーとハイペースで走ってるのはめちゃめちゃキツかったです。休めないし。
それでも、お客さん多くて最高な雰囲気なんで、最後まで踏ん張れました。まあ、暗いコースを見るのに必死で、お客さんの方を一瞬も見る余裕はなかったけど、知ってる人の声は分かりましたよ。
 
ちなみに、一番ギャラリーが多かった「二曲坂」。
自分だけは2つめの激下りを担ぎでクリアしてましたが、理由は「再乗車するメリットが無いから」です。
スピードって言う意味でも担ぎの方が速いと思う。
下り区間自体は、乗車の方がやや速いけど、右コーナーを曲がりながら自転車を左側に降りると、一瞬物凄く失速するので、担いだまま下った勢いでそのまま登れる方が速い。
それに体にかかる負担も、再乗車のために飛び降り&飛び降りで消耗するより、下り区間ならランをした方が消耗しないし、両足ペダルはめられない状態で下ったりして落車するリスクも有った。
だから、自分の判断はみんなが再乗車してるけど、担ぐと言う選択でした。
 
そんな感じで集中しきったレースも残り2周になった時、6位パックのマウンテンバイカー2人がテクニカルセクションのスピードを一気に上げた。さすがに付けない。。。
直線で踏んでカバーするけど、脚使わされていっぱいいっぱい。
最終周も同じような走りで水を開けられ、前の二人に10秒くらい引き離されて8位でゴール。
6位取りたかったけど、最後はスプリントまで持っていけませんでした。。
 
ちなみに、数秒差に三上店長が迫ってたんですね。
紙一重ですが、久々に三上店長に勝てたのは素直に嬉しいです。
 
 
今回のレース、終始速い人とパックを組めて、一緒に走る人に恵まれていたと思います。
それにお客さんの声援も凄くて、良い意味で全然休めなかったです。すげ~苦しかったけど、1時間しっかり集中して走れました。
内容的には今の実力を十分に発揮したレースだったと思います。
そう言う意味では内容的には満足しているのですが、それでも8位なんですね。
もっと上の順位取りたいけど、強い人がたくさんいるんで簡単ではないですね。
 
いや~、それにしてもホントに楽しいレースだったな。走り終わった選手も笑ってる人が多かったんで、みんな楽しかったんだろうな。こう言うお祭りみたいなレースは最高ですね。
 
少し間が空くけど、次は野辺山です。またお祭りですね。
目標はトップ10に入ってUCIポイントを取ること。
当然、今まで一度も勝ったこと無いような選手を倒さないとトップ10なんて入れませんが、なんとか死ぬ気で攻めたいと思います。