A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

シクロクロス全日本選手権SUGO

結果から言うと-3Lap16位でした
 
 
 
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コースは宮城県SUGOモトクロスコース。
前日の夕方に会場入りし、試走をしてみると、ロケーション自体はアップダウンがあって面白い感じ。路面コンディションについては1周目はドロドロで全然走れなかったけど、周回を重ねるごとにコースが締まって来て乗車できる場所がドンドン増えていく。
つまり、本番も気温の変化によってコースコンディションが変わり易いことが想像できる。試走はコースを覚えるだけで、コンディションに関しては当日になってみないと分からないと言うことです。
 
 
当日は朝は雪が降るほどの低温。コースは凍っていてカチカチ。たぶん、自分たちが走る時間には溶けてグチャグチャになる。
これが降雨による泥ならまだ流動性が高いんだけど、これは霜が溶けただけであまり水分を含まない泥。だからこちらの方がまとわりついて厄介。まあ、泥って言うより粘度です。
粘度の上を自転車で走しりゃ、そりゃドロドロになって自転車がストップするのも当然。ゴキブリホイホイの上でレースしてるようなもんですよ
 
 
そんな状況の中でレーススタート。
自分は25番なので4列目。スタートはまずまずな感じで幾つかジャンプアップしてコースへ入っていく。
しかし、最初の忍者返しが始まる頃には自転車に泥が詰まり始め、一斉にランニング大会へ。
そしてひとしきり登ると、今度は一斉にストップして自転車の泥をかき出し、下り区間へ。
自分だけならまだしも、周りもみんな毎回登りのたびにストップして自転車の泥をかき出している。ピットでバイク交換しているのそんな感じ。こんなレースは初めてだ。
 
しかも、最初の周回はみんなやたら元気で物凄い勢いで担いで上がっていき、自転車に跨った途端にタレている。
ダメだよそれじゃ、タイム削るためには担ぎセーブしてでも踏める区間をしっかり踏まないと
って言うか、ライン少ないんだからタレてコース塞がないで欲しいよ。。。
 
そんなカオスなファーストラップ、自分がどの位置にいるのか把握出来ていなかったけど、隣にはもっと前にいるはずのカズさんや丸ちゃんがいた。
「このレース荒れるな」と直感した って言うか既に荒れてますが。。。
 
途中でコースサイドのたくさんの方からポジションやトップとの差を教えてもらう。
こう言う荒れたレースは自分がどんな位置にいるのか展開が把握しにくいので助かりました。有難う御座います。
で、1周目終了時にトップとの差を教えてもらうとすでに2ついているとのこと。
だった1周で2分って何ですか?野辺山で勝ったイタリア人って今日も走ってたっけ?
(先頭が誰か分からない)
1周目は渋滞も有って走り難かったけど、2分って衝撃的な数字でした。。。
 
そんな感じで2周目へ。
フラットな方のピットでフレッシュなバイクをもらう。
なのに第一忍者返しに乗車で行こうと思った瞬間にドロドロになってストップ。
ピットから100mも進まない内にフレッシュなバイクをドロドロにしてしまった。これは勿体無かった。もっとバイクを温存すべきだった。それでも泥をかき出すタイミングも含め、このコースのリズムがちょっと分かってきた2周目。何人か抜いて登りのピットの所で18番目とポジションを教えてもらう。
コースに手こずってるけど、ポジションが上がってる。周りも苦戦してるんだなと気付く。
 
ちなみに、登りの方のピットではマシン交換はしませんでした
ここは下り基調の流れの中で自転車から泥が落ちていてそのまま行けるし、登りで止まるとリズムが悪い。
しかし、ピットの出口が狭いので、ピットから出てきた選手とタイミングかぶると嫌な感じになるのが難点だった。
 
そんな感じの3周目。当然状況は把握してるから、自分たちが走れるのはあと1周か2周と言う悲しい状況も理解している。周りには三上さんやチェーンリングの佐藤選手がいて、1周でも多く走ろうと皆必死。周りにそう言う人がいるから集中力が保てて、何とか4周回目へ。
 
この周回、入ったところでちょっとミスして佐藤選手と三上店長に置いて行かれてしまっていたが、担ぎ区間で三上店長が失速しているのが見えて、1つでも順位を上げようと追いかけて、抜いて、次のコントロールラインでタイムアウトで終了。
 
-3Lap16位。
数字上だけで言えば自己最高成績
ただ、U23の選手がいなかったこともあるし、半分チョイしか走らせてもらってない-3Lap
なかなか現実は厳しいです
特殊な状況下でやれることはやったつもりですが、それでもやっぱりもう少し良い走りがしたかったな。
 
 
ただ、2年ぶりの全日本。厳しいながらも楽しいレースでした。
TOP10を狙っていたから緊張感も有ったし、野辺山の時はコンディション最悪だったけど、体もちゃんと動いてくれた。
やっぱりシクロクロスの全日本は面白い。だから来年はもっと走れるようになってリベンジしたいです。
 
あと、サポートして頂いた皆さんにはホント感謝です。
SNEL CYCLOCROSS TEAMに入る前はサポートなんて全然いなくて、たまたま全日本もその他のレースもドライのレースばかりでサポートいなくても何とか走って来れたけど、野辺山や全日本など、あの状況下でたった数分で自転車を洗浄して渡してくれるスタッフがいたお陰で自分は走りに集中できた。あのお膳立てに応えるためにもう少し良い成績を出したかったな。。。
 
 
 
さて、全日本が終わればシクロクロスも一区切りと言ったところですが、自分が一切気を抜きません
 
レーススケジュール的には湘南シクロクロスなど、自分向きのハイスピードコースが目白押しなので、真剣勝負はこれからも続きます。
今はとにかく成績が欲しい。
得意なコースに万全な体制で臨んでまずは成績を出したい。
泥での借りは芝で返します!