A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

シクロクロス東京

昨日はシクロクロス東京でした。
お馴染み、シクロクロス界の一大イベント。このレースの時期になるとシクロクロスシーズンも大詰めって感じですね。
 
結果から言うと、30人近いエントリーでゼッケン25番。そのまま25番でゴールと言う結果でした。
 
 
 
レース当日、普段は重役出勤な自分ですが、お祭りムードを味わうべく、いつもより若干早めに会場到着するように出発。10:30に会場到着。
しかし、天気予報では昼ごろから雨と言う話だったが、こんな時に限ってドンピシャで予報的中。
試走時間開始くらいから雨が降り、あまりお祭りムードを味わう感じでもなくなる。
バリスタごっこをしようとエスプレッソ用品一式持って行ったが無用の長物になってしまった。。。
 
そんなわけで、刻々と変化するコースコンディションに対応しようと、バタバタ試走を開始。
ちょうど雨の降り始めに、砂用に用意したダイヤ目タイヤ(ビットリアXN)で走ってみたが、林区間がすでにツルツルで無理と判断。すぐにノーマル(ビットリアXG)に履き替えて出直すとイイ感じ。
やっぱ今日は無難にノーマルタイヤかな。
 
しかし、雨は止まずにどんどんコースコンディションが変化していく。殆どの選手はマシンを温存するため、そして体を濡らさないようにするために早めに試走を切り上げていたが、僕は1周ごとにコンディションがどんどん変化していくのが面白かったのと、コース変化を肌で感じ、経験値を積むために時間いっぱいまで試走を続ける。
区間はどんどんスリッピーになり、砂区間はどんどん乗れる砂になっていく。
まあ、砂が乗れると言っても、実際レース中は(自分くらいのレベルだと)確実にミスなく進むため、そして、体力が消耗してどっちみち乗れなくなるので、試走で踏めてもレース中はランニングになるんだけど。
 
そして気付く。
今日はマッドタイヤだな!
実は雨予報を見て絶対に使わないだろうなと思いつつも、ハードマッド用のタイヤ(ビットリアXL)33mmを持参していた。
備えあれば憂いなし、昨日のレースでマッド用まで用意している選手なんて殆どいなかっただろうけど、このタイヤがどハマりだった。
マッド用タイヤは泥づまりを考えると、リアランスが確保できる31mmの方が汎用性高いんだけど、今日は砂だから33mmの方が良い。マッド用タイヤは砂には不向きと言いつつも、雨でだいぶ砂も締まってきたし、自分のレベルなら何使っても一緒。
おまけに林区間はこのタイヤのグリップ力が武器になる。
(※ちなみにベン・ベルデンにラップされた時に、彼がスリップして登れない箇所を普通に登れた。ラップされたのに微妙に後ろからプレッシャーかけちゃったよ)
 
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お台場=砂用タイヤと言う先入観を捨てて、マッドタイヤを履いたのはかなり当たりだった。



 
と言う訳でメインバイクにマッドタイヤ。サブバイクはノーマルの33mmと言うチョイスでレーススタート。
後ろの方のスタートだから、予想通りスタート直後の砂区間はランニング大会。けどここで少しパスして、さらに林区間でも一人だけマッドタイヤだから何人か抜いたりして序盤はイイ感じ。
今日はもしかしたらけっこうイケちゃうんじゃないと思った。
 
しかし、中盤、メインバイクで走ることに拘り、徐々にポジションダウン。泥はそんなに深くないけど、泥の上から砂が付くから自転車がめちゃめちゃ重かった。もっと早く交換すべきだった。

マシン交換して自転車が超軽くなって、よし追い上げだと思って踏み直したんだけど、あまりペースが上がらない。実はアドレナリン出てるから本人は感じないんだけど、中盤以降はかなりタレてた。
アドレナリンであまり苦しく感じないんだけど、なんかペースが上がらない。おまけに砂区間での自転車の裁き方が雑になってきた。さらにランで脚があがらなくなって、やっと思った以上にダメージが蓄積していることに気付く。。。
 

そうこうしていると、今度はザックをはじめ速い選手にラップされ始める。
ここはラインを譲らないといけないから後ろを見ながら「来るかな、来るかな」って感じ。もうこうなるとペースは上げ辛くなる。
おまけにベン・ベルデンは避けないとおっかない(分かる人には分かる)から、かなり早めに譲る準備をしていたんだけど、林区間は意外と遅くて、だいぶ待ってしまった。そして、前出の通り、抜かれた後に微妙に煽ったり。。。
 
まあ、ラップされても走らせてもらえるだけ有り難いですね。
それに今日はお祭り。色んな人に応援してもらって、どんな状況でも楽しく、全力で走る。

そう言えば、お台場までの道のり、ひたすら三代目J Soul BrothersCD聞いてたから、走ってる間ずっと三代目が頭の中でループするだろうなと思っていたけど、実際は全然出てこなかった。きっと、お客さんの応援でテンションが上がったからだろうな。


 
そんな感じで、昨日は昨日で自分が出来るだけの走りをする。後半はずっとイマーメの龍太郎君とマッチバトル。レース全体から見たら遙か後方でのバトルだけど、こうやって競ってくれる人がいるとお互いプッシュし合えて助かる。龍太郎君有難うね。
 


そんな感じで最後まで走り切り、25番でゴール。


イメージ 2
写真提供:和田一将様 ゴールシーン。やっぱ、お客さんいっぱいいる中で走るのは気持ちイイ。



まあ、厳しいことはいくらでも言いたくなりますよ。
これが今の自分の実力だと思いたくないし。
けど、昨日できることはやれたし、楽しかったんで満足
もっと言うなら、去年は走ることすら出来なかったから、走れただけマシさ
 
そんな感じで楽しいお台場のお祭りレースは終了。
コースでご声援頂いた方、有難う御座いました。
それにまさか泥レースになると思っていたのに、急きょピットでマシン交換して、いつも通りきれいなバイクを渡し続けてくれたチームの方にはホント感謝です。
あんな状況でもちゃんとサポートしてもらえるチームにいて、ホント幸せです。
 
さてさて、昨日が最終レースだった人も多いけど、自分はあと2つ。
今週末のGPミストラル3月の茨城シクロクロス
特に最終戦茨城シクロクロスは、3月でだいぶ気温が高くなって自分向きなんじゃないかと(※お恥ずかしながら、シクロクロスやってるのに寒いと身体が動かない)
一応、2位は取ったけど1位はまだ取ってないんで、最後まで頑張りたいと思います。