A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

サマークロス(GPミストラル)

先週末はサマークロスでした。
あ~、何で暖かい時にやるシクロクロスってあんなに楽しいのだろう。
 
会場はもちろん、通い慣れた吉見運動公園。最近出たJBCFのレースが早朝出発が多かったので、8時過ぎ出発は楽で良い。
 
そして、会場に着いて機材を色々と準備。
特に、この時期にシクロクロスを走る目的は
・トレーニングの進み具合の確認と、冬に向けての課題の再確認
・機材のテスト
・オフロードの感覚を思い出させる
 
なので、機材の準備は色々忙しい。
今季はMERIDAのニューマシンなので、ポジションを色々合わせて準備する。
新車のMERIDAと去年までの愛車のBOMAエピスを両方持ち込んで、レースで乗り比べながらセッティングを出していく。
 
ちなみに、自分は団体戦」を独りで参加。ひとりで3レースも走れるけど、全部勝っても計算上、2人で出ている人には勝てないと言う。。。
それでも、3回走れれば、マシンを替えたりして色々試せるので、今回は団体戦の方が都合が良い。
 
そんな感じで最初のレースは20分レースからスタート。
例によってアップ無し、試走無しだったので、1周目は前の方で様子を見ながらこなして、2周目から新車のMERIDAにマシンチェンジしてペースを上げていく。先頭に出て、そのまま順調に行こうと思った矢先、後輪がスローパンクして、コーナーで踏ん張れずに曲がれなくなる。
どうやら、角材で作った小さなシケインでリム打ちしたらしい。気付いたところがピットから遠かったため、ペースをキープするように頑張ったけど、後続に捕まる。
それでもピットでマシンチェンジして、その後、無事先頭に立ってまずは1勝。
龍太郎と走る30分レースのために脚を温存しようと思ったけど、パンクから復帰する時はマジ踏みしてすげ~しんどかった。
 
そして、少し休んで30分レース
こちらは龍太郎も拓海も出るから楽しみにしていたメインのレース。
クラス分けの関係で龍太郎は若干後ろの方からのスタートなので、最初から拓海と一緒に少しでも龍太郎から逃げようと画策する。龍太郎にはこれくらいハンデがある方がちょうど良い。
 
そしてレーススタート。
思惑通り、拓海と抜け出し、龍太郎が前に出るのに手間取っている間にリードを広げる。
しかし、拓海の踏みがハンパない。正直、踏み過ぎてて後ろに付き辛い。「このペース最後まで持たないだろ」と思って無理に後ろに付かないようにすると、案の定、2周目に入ったら拓海の踏み方が大人しくなった。。。
もう先頭交代できないだろうなと思って自分が前に出て、後ろに付けようとしたが、拓海は静かに千切れていった。
さらにそれと入れ替わるように、龍太郎がバリバリ踏みながら追いかけてくる。
 
あのバリ踏みが1周だけ出来るのが拓海で、
あのバリ踏みが1時間出来るのが龍太郎だな。。。
しかし、拓海はこの3人の中で一番若いから、きっとその内1時間バリバリ踏めるようになるさ。
 
そして、迫る龍太郎から必死に逃げる。これを楽しみにしていたから、簡単に負けるわけにはいかない。
がしかし、やっぱり追い付かれる。そして、抜かれ際に後ろに付くが、龍太郎の後ろは付き辛い。
 
これは、今までのレースでも感じていたことなんだけど、龍太郎は直線が早過ぎて後ろに付くのが本当に辛い。もっとこちらがパワーを出せるようになれば、レースでもパックを組めて協力体制が組めるんだけど、龍太郎の直線がマジでハンパ無いんです。
 
しかし、自分の前に出た龍太郎がシケインで凡ミス。
そこを抜き返して再び先頭を逃げる。もうこれで捕まったらおしまいだから、このチャンスを活かすべく必死に逃げる。
そして、そこから2周回。ついに龍太郎に捕まるが、ちょうどテクニカル区間に入る所だったので、まだ諦めない。
 
ところが、予想外なことに丸太を飛び越えるセクションで龍太郎がめちゃめちゃきれいにヒョイっと行ってしまい、逆に水をあけられてしまう。
次に超バンピーな区間で抜重しながら、高速で走って追い付こうとしたら、焦ってリズムが合わず、大きな衝撃でサドルが下がってしまう。
これで一気にリズムが狂う。
サドルが下がって踏み難いのでピットでマシンを交換しようとしたら、スペアバイクの前輪がパンクしている。どうやら20分レースの時に角材でやったらしい。
仕方ないから前輪を交換したスペアバイクで走り出すが、リム幅が合わないので、前輪のブレーキは開放して後輪のブレーキだけで走る。
そんな状態でコースを攻められる訳もなくペースは落ちる一方。
それでも前の選手だけでも抜こうと、再びバンピー区間を全開で攻めたら、チェーンが暴れてエンドが折れて終了。
心折れる。虎の子の電動が。。。
 
スペアバイクまでパンクしていた時点でリタイアしておけば良かったとタラレバで後悔する。
普段のレースなら、ピットでそこまで手間取って勝負圏外になったら、レースやめてしまうかも知れないけど、レーニングレースだからとどんなに順位を下げても全開で走ろうとしたのがアダになったか。もう言ってもしょうがないことだが。
 
ここで心がぽっきり折れたが、幸いMERIDAは動くので、最後のダートケイリン決勝はちゃんと走る。
 
このダートケイリン。その名の通り、ダートでケイリンをやるんだけど、オフロードゆえのテクニカルさともどかしさが混在してけっこう面白い。ただ、お遊びレースとしては楽しいけど、これの全日本選手権とか有ったら危険過ぎるだろうな。やりたくない。
 
そんなダートケイリンの決勝。最大の強敵だった坂手さんが後からのスタートとなり、かなり有利にレースを進める。
ペーサーがいる間のポジション取りは綾野さんと競っていたが、ペーサー退避後にいいタイミングで先頭に出られたので、そのままトップでゴールへ。
結局、3レース走って優勝2つ、リタイア1回と言う結果で、団体戦の総合には全然絡めず。
 
それでもレースは楽しめたし、マシンのセッティングも見れたし、今後の課題も見つかりました。
もう1枚重いギアが踏めるようになってパワーが出せれば、龍太郎ともランデブーしてチームとして協調できるようになるので、その辺を目指して冬までしっかりトレーニングしていきたいと思います。
それにしても、気がかりは瀕死の重傷を負ったDi2のリアディレイラー。一応メカトラの後も動いてはいたが、ちゃんと治るかな。
あれが治らないと、また出費が痛い。リアやっちゃった時に出費がデカいのが、シクロクロスで電動使う上での最大のリスクだな。