A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

JBCF大井ふ頭ロードレース

昨日はJBCFロードレースに出場しました。
早朝から行われるツアー・オブ・ジャパンの前座レースですね。
 
『落車が多い』と言う事前情報でしたが。。。
 
 
当日は5時起床。正直かなり身体が重い。
週の半ばにヒザが痛くなって以来、全然自転車乗って無かったし、前日は東京ディズニーランドに行って脚にきているうえに、帰ってから荷造りして寝不足と言う、サラリーマン的コンディショニング。
まあ、あまりポジティブ要素無いけど、走ればアドレナリン出て何とかなるだろうと自分に言い聞かせる。
 
会場について準備を進める。今日は無事、忘れ物無しで望めそう。
 
このレースは落車が多いので、スタート前に全員で試走を行う。その試走がどこまで落車防止の役に立ってるか不明だが、やらないよりはマシなのかな。
 
しかし、この試走から既にサバイバルが始まっていた。
遙か前方、コースの真ん中に突然デカいコーンが1つ現れる。
「あれは本番は撤去するよね?」なんて周りと話していると、自分の10mくらい前を走っていた選手がコーンに引っかかって落車。
マジでビックリ。スロー走行で、はるかに前からコーンが見えていたのに、選手が1人コーンに吸い寄せられるように突進してヒットした。
マジか?
大井ふ頭のコーンは選手を吸い寄せるのか?
 
やはり、このレースはただものではない。
 
そして試走を終えてそのままスタートラインへ。
まだカウントダウンもしていないし、スタートまで時間があるのだろうと、隣にいた選手に自転車を持ってもらって、上着を脱ぎに行って、戻って自転車を受け取った瞬間にスタートの合図がパーン!
 
マジか?
 
慌てて乗車して追いかける。
コースの右側から上がって行こうとすると、パンの配送トラックが信号待ちで停車している。
 
マジか?
 
慌てて避けて回避するが、完全に後方に埋もれる。
もうこのレースはネタが満載過ぎてウケます。
 
そこから半周かけてポジション上げていくと、既に前でドンパチやっていて、前に4人くらいが10秒差で逃げている。
可能性は低いけど、ここは乗っておきたい。
ホームストレートで加速してブリッジかけて無事追い付いたが、徐々に逃げの人数が増えることを警戒して、結局集団が追いかけてきて吸収。
 
 
イメージ 1
イマイチ脚が重くて、脚使って先頭付近でポジション取り続ける余裕が無かった。(写真:FABtroni+camera)
 
 
そのまま1周消化して、またホームストレート。ラスト1周に入って行くところ。
集団の左からポジションアップのために前に上がったが、その勢いでアタックかけてトップでラスト1周に入る。
特に何も考えず出たら行っちゃえって感じで。


1人だけ勢いよく追いかけてきてくれて、ローテ1回してくれたけど、そのまま踏みやめて下がっていってしまう。
なぜ止めるの~と思わず叫んでしまった。

イメージ 2
これが『なぜやめるの~』と言っているところ。お願いしている人と、集団に戻る気の人。。。
photo:(c)gg_kasai
 
その先の直線で自分もあっさり集団に吸収され、またまた後方に埋もれる。
そこからもう一度上がろうとするが、周りも最終周回で上がろうとしていてあんまり余裕が無い。
やっと先頭まで上がったが、埋もれて1020番手キープで位置取る。理想は10番前後だが、脚使ってそこを死守するほど今日は脚に余裕が無い。
 
そんな感じで最後の鋭角コーナーに侵入。
 
右前方の選手が雨でスリップして落車。
ここからがスローモーションだった。
 
特に自分に影響のない落車だと思ったが、その落車を避けるために右から他の選手が自分のラインに入ってくる。
 
コーナーリング中だったからブレーキかけたくなかったが、避けられないので、薄めにブレーキをかける。
 
案の定後輪がスリップ。
 
慌てて逆ハンドル切ったが間に合わず。
 
『あ~やっちまった~。スプリントしたかった~!!』
 
『けど、低速の落車だし、雨で滑るから怪我が少ないぞ。それだけはラッキ~』
 
ガシャン~!
 
 
てな感じ。
恐らく3秒くらいの出来事。この一瞬の間に色んなことを思考して、色んなことをやっている。
これくらいの集中力で仕事したら、恐ろしくはかどるだろうな。。。
 
そして、自分の落車の影響で後ろの1名もストップ。
お互いに「怪我大丈夫ですか?」と声を掛け合いながら立ち上がる。
レース中なのになんて平和感
もうここで落車したら勝負出来ないし、幸いお互い怪我も大したことないから相手を気遣う余裕があるのだろう。
レース中のこう言う紳士的な感じは良いと思う。
しかし、集団は遙か彼方
 
怪我の方は殆ど無傷。脚が少々痛むけど無問題。
ずれた車輪を直して再スタート。
 
ラスト1周は先頭でゴールラインを突っ切って行ったのに、ビリから2番目で戻ってきた。。。
 
そんな感じのレースでした。
今日はあまり脚が動かずに前をキープすることが出来なかった。平坦のレースの前方キープはテクニックもあるけど、脚が無いと出来ない。その脚が無かっただけ。
結局、落車するべくして落車したんです。
 
今日の反省を踏まえて次はもっとガンバります。
 
とは言え、シクロクロスシーズンまであと4か月。
JBCFのレースで自分が出られそうなのは湾岸クリテリウム(E2の開催があれば)、みやだクリテリウム、前橋クリテリウムの3つくらい。
どこかで勝たないと昇格出来ないんで、次は本気で勝ちに行きたいと思います。