A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

2017鴨川クリテ(良い子はマネしちゃいけない、悪い見本のオンパレード・・・)

先週末は、JBCFの鴨川クリテリウムでした。
自称ロードレーサー向山浩司、遅まきながら、これよりロードシーズンインです。
 
鴨川のコースは去年も走っているけど、長い直線と狭くて曲がりくねった部分で構成されていて、クリテリウムっぽくて面白いコース。
もちろん、Jプロツアーでこんな狭いコース使ったら、地獄以外の何物でも無いだろうけど、割と相性が良いコース。
それゆえ、気の緩みが出まくりな・・・。
 
 
最近はMTBにハマり、準備不足は否めないけど、今回の目標は
・集団走行が下手くそになってるかも知れないので、周りに迷惑かけないこと。
・結果よりも内容重視。TSS高めのレースを目指す。
・そろそろE1に昇格したいな~。
 
こんな感じ。
 
 
当日
とりあえず会場に着いて、工具箱と心拍計のトランスミッター(ベルトは有るけど、機械の部分)を忘れたことに気付く。
まあ、自転車もウェアもシューズもヘルメットも忘れてないので、自分としては合格点。
(※既にこの時点で良い子の手本になれていない感じが・・・)
 
そして、去年走ってるコースだから試走は不要かなと思っていたら、去年と逆周回になっていることに気付き、慌てて準備して試走へ。
(※事前に要綱でコースマップをチェックしましょう)
 
試走後はおもむろにリアメカをいじり出す。
実は平日に走ってて変速が渋かったので、会場でレース用ホイールに付け替えるついでに変速機を調整しようと思っていた。しかし、よくよく見てみると、微妙にエンド曲がってるし・・・。
これは会場では直せません。
(※機材はちゃんと前日までに万全にメンテしておこう)
 
とりあえず、だいたいこれくらい動けば良いかなと言う所に合わせる。
11Tのトップは捨てた。
出来ればゴールスプリントは向かい風になってくれ!
 
 
さらにここから、ノースウェーブのニューシューズを取り出し、いそいそとクリート取り付ける。
いきなりぶっつけ本番で新品履いちゃおうかな。
(※これ、絶対にやっちゃけないダメな見本の極み。本来ロードシューズはレース直前どころか、シーズン前に新調して、充分に慣らしてからレースで使うべき)
 
新品はどうしても違和感出るけど、競技時間短いし、EXTREMEは剛性高いからコーナーの立ち上がりとか踏み易いし、何よりカモフラ柄が格好良いので新品でGO
 
 

イメージ 1
レース30分前に新品のシューズにクリートを付ける。良い子は絶対にマネしちゃいけません。




そんなこんなしてたら、殆どウォームアップ出来ず、最後尾に並ぶ羽目に。
とりあえず、アップも出来て無いし、最初は様子を見ていこうと心に誓う。
 
そしてスタート。
後ろからスタートだったけど、フェンス際に1台分スペースが有ったので、一気に前に上がり、スタートから10秒で先頭へ。
ローリングスタートなので先導バイクの真後ろに付ける。
1周ローリングして、リアルスタートになったら他の選手の動きに合わせていくか」
なんて考えていたら、思いのほか早く先導バイクが退避。
あれ~?
とか言いながら面喰ってるうちに脇から2名飛び出していく。
 
自分を起点に中切れ起こして、そこから逃げが決まるとか避けたかったので、踏み直して前を追う。
程なくすると、前の2名は捕まえられたが、そのままの勢いでカウンターアタック掛けちゃった。
 
最初からは行かないと決めていたのに、本日もシェフの気まぐれサラダ並みの気まぐれ走法。
 

イメージ 2
とりあえず、行ける時は仕掛ける(写真:橋本氏)


それでも、最初の内は、集団はテクニカル区間が遅いので、楽に逃げられる。
コーナーが連続するテクニカル区間は、コーナーイン側のコーンに、内側の足を当てていくイメージで攻めると、ノーブレーキできれいに抜けられる。
序盤はこのテクニカル区間をどう活用するかで集団を揺さぶることが出来た。
 
去年に引き続き、今年もとにかく脚を使うことを目標に走る。
誘いアタックを続けていれば、誰か一緒に逃げられる人が釣れるかもしれないし、集団にダメージを与えられる。
脚貯めてスプリントなんてことは考えないようにする。
最近は、サガン走りじゃないけど、ドロップバー握りながらめちゃめちゃ姿勢低くして走る練習してたから、コイツが直線でスピード上げる時の武器になる。

イメージ 7
現在開発中の低いエアロポジション。何ワットか軽減出来ていると思われます(写真:酒井氏)
 
 
そんな走りをしていた中盤戦に痛恨のパンク。
コーナーの所にある段差に乗ったっぽい。
 
停まった所が運よくピット前。サポートもいないし、パンクしたら終了と思っていたから、ピットの場所なんか頭に入れて無い。
(※ピットの場所は覚えてこう)
 
そこでニュートラルを申請し、自分のクルマに練習用ホイールを取りに走る。レーサーシューズのまま全力疾走。
あれ~、今日はデュアスロンの試合でしたっけ?
 
いつもは予備輪なんて用意してないけど、練習用ホイールを外さずにそのままクルマに突っ込んで会場に来ていて助かった。
 
練習用ホイールを引っ張り出し
ピットへ戻る途中で空気大丈夫か?
と誰かに言われて不安になり、その場で空気入れをお借りして、空気圧と気合は充分でピットへ。
ピットでは弱虫ペダルサイクリングチームの佐藤さんがホイールをはめて、ブレーキの調整までしてくれる。
よそのチームなのに、なんてジェントルマン!
 
 
無事にレース復帰。
復帰直後は、また前の方で展開出来たけど、徐々にスピードが上がってきて、簡単には前に出られなくなる。
気になって周回数確認するとラスト6。ゴールに向けて皆殺気立って来たって訳だ。


イメージ 3
パンク復帰後。ここからは集団のスピードが上がり、仕掛けられたのはこれが最後になった(写真:橋本氏)

 
ここからは逆に集団の中ほどで待機。
集団後方でもコーナーの立ち上がりスピードがそんなに速くないし、その気になればコーンの際をトレースして一気に前に上がれるので、ラスト3周になったら前のポジションを取りに行くことにする。
 
そしてラスト3周。
スッと前に上がって8番手くらいに付ける。前の様子も見えるし、何か有れば対応ができる位置。
 
そしてラスト2周。
さらにポジション上げて3番手。一度先頭を引いた後、メンバーの様子見ながら下がって、スプリントに備える予定だった。
しかし、先頭が入れ替わり、自分が前から2番手になった時に、自分のすぐ後ろで落車発生。
 
先頭二人と、分断された集団と言う構図に
しかも、思いのほか、集団とギャップが開いてメチャメチャ美味しい展開。
ただ、先頭を引いているブラウブリッツェンの海藤くんが鬼のように速くて付き切れしそう。半泣きで付いて行く。
それでも、自信のあるテクニカル区間だけは自分が前に出て、二人で逃げ切りを目指す。

イメージ 5
ブラウブリッツェンの海藤君とラスト1周に入って行くところ。メチャメチャ美味しい展開だけど、メチャメチャしんどい(写真:橋本氏)


無事、ホームストレートに帰ってきて、とりあえず2位か~
とホッとした隙に、後ろから岡・兄ちゃんが猛然と追い込んできて、見事に刺されて3位。
(ゴールラインは割るまで油断をしてはいけない)
 
イメージ 4

ゴール。油断したところを指され、とりあえず笑ってごまかす!(写真:橋本氏)


イメージ 6
笑ってごまかす!(写真:酒井氏)


最後は若干恥ずかしい展開だったけど、とりあえずレース前に立てた目標の
・集団走行が下手くそになってるかも知れないので、周りに迷惑かけないこと。
・結果よりも内容重視。TSS高めのレースを目指す。
・そろそろE1に昇格したいな~。
は全部達成。
とりあえず、今日の所はこのくらいで勘弁してやろう!
 
 
と言う訳で、次はどれに出るのか分からないけど、E1に昇格しました。
最近のE1はメンバーも充実してレベルの高いレースを繰り広げているので、今のような準備不足の状態で出たら、何も出来ずに終わるので、ロードレース向けのトレーニングももっと励もうと思います。