A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

JCXシリーズ第3戦 東北シクロクロス・グリバーさがえ(UCIレース)

昨日は山形で今季初のUCIレースでした。
前のレースから更に走りが良くなり、去年と同じくらいのコンディションまで戻ってきている感じる走りでしたが、全然まだまだ納得いきません。

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心なしか、フォームに力強さが出てきた気がする。まだまだだけど。(写真:Tannne氏)
 
 
今回は遠方なので、今シーズン初の泊まりレース。
長距離移動は大変だけど、前日の内にみっちり試走を行い、睡眠時間を多めに取って、前日の夜からレースへの体制作りが出来るので良い状態でレースに臨めました。

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久々の泊まり遠征。どれが誰の自転車かパッと見で分からん(写真:酒井氏)

 
今回のレースは一見すると平坦で直線も多く、イージーなコースのように見えますが、路面は凸凹で重たい芝の区間もあり、風が吹いているので、意外とタフなコース。けど、こう言うコースは好きな部類。来年もここでUCIやろうぜ。
ロードレース的な展開になり、独りになったら一気にスピードが落ちることが予想できました。
 
 
スタートは2列目から。
長い舗装路のスタートループで集団の中に埋もれてしまったけど、こじ開けながら脚を使うことなく前の方に上がる。
この辺は元クリテ職人の得意分野か。
 
相変わらず1周目はそこそこ良い位置を取り、オーバーペース気味に突っ込む。特に後ろに取り残されたら挽回できないんで、無理してでも速いパックにしがみついて行きたい所。
しかし、ガタガタとキャンバーが連続する区間はテクニックをカバーするために脚を使いまくり、そこから苦しくなりずるずる後退。
 
良さげなパックから落ちてしまい、1人で淡々とペースを保って追いかけようとしたけど、単独じゃ全然何もできず、レース中盤には15番手くらいのパック捕まり、そこのメンバーでのレースが始まる。
 
パックの中で良く動いているのは鬼形選手。
余裕はなさそうだけど、一番先頭を引いている。他には千切れそうなのに千切れない人とか。まあ、ロードレースな風景ですね。
 
自分は追い風の区間と舗装路が得意なので、自分の得意な所で前を引く。
自分の踏み方は独特で、登りよりも平坦の方がワットが出るし、向かい風でトルクがかかってる時よりも追い風に乗って重いギア踏んでる時の方がワットが出る。
つまりスムーズに進む区間を高速で走るのが得意。逆に向かい風で芝の重たい路面とか最悪。こう言う場所はただただ耐えるだけ。
 
そんなこんなして走っていると、鬼形選手が軽くアタックをかけてギャップが開く。
これはヤバいと自分の得意な区間でマジ踏みして一気に捕まえたが、あまりにあっさり捕まえたので、この得意な場所は自分のアタックポイントに出来るなと気付く。
次の周回。
同じ場所でアタックをかけてみる。あまりローテーション回れない人をセレクションするために。
そこで狙い通り、1名振り落すことに成功。

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このピット前からキャンバー降りて、追い風区間をガンガン踏む区間は得意。ただ、調子に乗ってここで脚使って鬼形にカウンターくらう(写真:Tannne氏)

 
次の周回も同じ場所でペースアップしたけど、読まれてたみたいでなかなか離れない。
逆に、自分が苦手な重たい芝の区間で鬼形選手にカウンターを食らい、自分が脚使った直後だったため反応できず。
そこからラストの2周回はパックがバラけて15位争いの我慢比べ。
 
仕掛けた鬼形選手は快調に飛ばす。
脚使って一番キツい所で行かれたので全然捕まえられない。
その次にスワコの村山選手が16位で、自分が17位と言う並びで追う。必死に追って最後にやっと村山選手を捕まえてホっとしたのもつかの間
最後の下り基調の区間でチェーンジャムを起こしてしまい、ラスト300mは担ぎでゴールを目指す。
せっかく抜いた村山選手に抜き返され、さらにはPAXの鈴木選手も後ろに迫る中、何とか17位でゴール。
 
反省点は最初に速いパックから落ちたことに尽きる。
置いて行かれたらどうすることも出来ないのは分かっていたのだから、もっとギリギリの所まで前のパックで粘りたかった。
 
良い点は、前戦より走れている点と、やっと20位以内の順位を取って、同一周回でゴール出来たこと。
もう去年と同じくらいのコンディションまで戻ってきているかも知れないです。
 
とは言え、これでは全然ダメ。
理想の走りからは、かけ離れています。
それにまだまだコンディションを上げられると思っています。
去年のシーズンを通じて感じた反省点を改善してここまでやってきたので、その成果が出ればもっともっといけるはず。
(※この年になると、毎年色々試行錯誤しながら取り組まないとコンディションが上がらない。現状維持は退化に繋がる年齢に入ってきたので。そして、シーズン前に決めたやり方を1シーズン信じてやり抜かないと、その方法が良かったのか悪かったのか分からない)
 
それにこのくらいのコンディションまで戻ってきたら、やろうと思っていたトレーニングもある。これをきっちりやればまだまだコンディションは上がる。
(12月とか本当に寒くなると全然コンディション上がらなくなるので、今がラストチャンス)
 
この後は幕張⇒マキノ⇒野辺山⇒全日本と、全日本まではずっとフルメンバーでのレースが続く。
20番以内に入ってくるとメンバーも濃いし、手強い選手との闘いになってくるけど、いつまでも負けていられないので、しっかりトレーニングして、全日本までやれることをやっていこうと思います。