A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

JプロツアーTT選手権

イメージ 1



先週末は渡良瀬遊水地でTT選手権でした。
正直なところ、TTには苦手意識があり、いつも後ろから数えて何番目って感じだったんですが、今年に入ってやっと真ん中くらいの順位が取れるようになってきました。

ま~、真ん中じゃ全然勝負になりませんが、それでも年々改善されていると言うのは良い兆候。今年どうしようもないくらい低迷しているクリテリウムと真逆な感じ。やっぱり練習した分、伸びている時って言うのは楽しいもので、今回のTTもBOMAのタイムトライアルバイクをお借りして、気合を入れて望んだ次第です。

で、レース会場に着いてみたら、お出迎えのような突如のスコール。
しょうがないからと車内で準備をしようと思ったらここで問題発生。
なんと、ウェアやサプリメント類を一式入れたドラムバックがない・・・。
どうやら、「今日は雨だし、防寒具一式入れておこう」なんて、朝になって一度荷物をいじった際に置いてきてしまった模様。
ただ、こんなどうしようもない失敗をしたものの、今日は同時発走じゃない。おまけに奇跡的に靴はちゃんと持っていた。そんな奇跡が重なり、なんとか出走できました。
またいつもとは別の意味でチームメイトに感謝。
ワンピースを貸してくれたえしけんさん、エアロシューズカバーをかしてくれた福原。多謝。

もう完全に借り物競争です。
マシンはBOMAの試乗車。エアロメルメットはチームの備品。おまけにウェアも先に走ったチームメイトのものを拝借。自分のものは靴とサングラスだけ。


自分が悪いんですけどね、そんなこんなで出走直前までバタバタして間に合わないかと思ったけど、何とかスタート。


トップは1周を6分50秒とかで走るそうですが、自分ら中堅選手は7分30前後でラップを重ねる。

で、この7分30秒って言うのは、1分半間隔で発走している選手がちょうど出発してくるタイミングとかぶる。

そうなるとどうなるかと言うと、男同士の意地の張り合いになる。
もちろん、ドラフティングをしたり、空力的な部分で助け合ったりはしないけど、
前にいる選手を抜く→
エアロヘルメットで周囲の音か聞こえないから後ろの様子は分らない→
独りになったと思って淡々と踏んでいると後ろからぶち抜かれる→
一度抜いた選手に抜かれたからまた抜き返す・・・。


そんな繰り返しです。
2周目なんか酷いもんで、1周前に発走した選手と、1周後に発走した選手の三つ巴。ドラフティングはしないものの、微妙な感覚を取りながら微妙な団子状態。

ま、独りだと追い込めない自分としては、目標物にし合いながらペースを上げれた部分はあるんですけどね、TT独特の孤独な戦いとはちょっと違うものがあったかな。

で、そんな感じで走ったんですが、結果は101人出走の42位。
タイム22分27秒38 平均時速42.48km/h
別に平凡なタイムなんですがね、いつも後ろの方だったのに半分より上になったというのは自分なりに進歩です。来年は30位を目指し、再来年は20位以内なぞを目指せれば嬉しいなと。


それにしても脚ありきではありますが、TTはやっぱり機材ですよ。
脚のレベルが同じだったら、確実に機材で勝敗決まりますね。それだけ専用のTTバイクは良かった。たぶん、ノーマルバイクにDHバー付けただけの奴よりも30秒くらい速いんじゃないかと思います。
BOMAのエランTTも良かった。欲しい。

TT能力の向上はロードレースにも活きるので、今後もTTには力を入れようかな。
そうなると、やっぱりエランTT欲しいな。