A-CAP店長(初代シクロクロス最速店長)ムコ 志は空よりも高く

東京あきる野市のA-CAP(AKIRUNO-Cycling Academy Project)の店長。ロード、シクロクロス、マウンテンバイクの3種目で最上級カテゴリーで戦った経験を活かし、情報発信をしております。自称「あきる野の狼」

茨城シクロクロス・土浦ステージ

昨日は茨城シクロクロスの土浦大会でした。
平坦の自分向きのコースで、展開にも恵まれ(恵まれてたのか?)、湘南の中井に続いて3位になりました。
今シーズンで一番走ってて楽しいレースでした!
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(写真:酒井氏)
 
 
実は、シクロクロス東京の後、ヒザが痛くなり練習不足。直前までヒザが微妙だったので出るかどうか迷ったのですが、ここで走っておかないと、2週間後の湘南シクロクロスまでダメな流れのまま行ってしまいそうだったので出場した感じ。
 
そして、圏央道が開通と言うことで、一気につくばまで圏央道でワープするつもりが、朝は開通しておらず、下道をちんたら走って、会場に着いた時にはすでに直前試走が始まっていたと言う感じ・・・。
完全に脱力系。
 
急いで着替えて、
自転車に空気入れて、
受付してゼッケン付けて(チップ見落とした…)
 
到着からここまで15分。
こう言う時の準備の早さはカテゴリー1でもトップクラス!
 
試走も1周だけ出来た。
砂山を通過する時、見ていた人に「この山って、乗っていけるんですか?」と聞いたら、
「何人かは乗ってたよ!」とのこと。
じゃあ、乗れるんだなと判断。
 
そんな感じでスタートへ。
走る前からバタバタだったけど、気温が高いので身体は案外動いてくれるかも。
コンディションには不安が残るけど、やるからには勝ちたい!
 
いざスタート。
スタートは3番手。先頭では臼杵の加藤君がバリバリ踏んでペースを上げる。
若い選手のこう言うフィジカルを感じる動きは良いね~。
(感心してるのと、羨ましいのと)
 
そして砂山へ。
乗れる前提で突っ込んでSTOP
復帰に手間取ってやや順位下げる。
乗って行けるって言ってたじゃん…!
 
気を取り直してポジションを上げていきたいが、逆に焦りが出たか、キャンバーが2つ続く所でミスして落車。
キャンバーを転げながらコース外まで転がって行ったので、復帰に手間取り、気付くと集団後方まで落ちていた。
先頭では良さげなメンバーが10人弱で先頭パック作ってる。
オワタ~!
 

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先頭パックに置いていかれて独りで追走開始。内心終わったと思った(写真:黒田氏)


ここからは個人TT。ひたすら自分のペースで淡々と追いかける。
このコースは直線と細々したテクニカル区間とではっきり分かれているので、テクニカル区間はタイムアップと言うよりきれいにロスなく走ることを意識して、直線でガンガン踏む。それが自分にとっては一番速いし得意なのでこの感じで攻めてみる。

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バック側の長い直線は低い姿勢でスピード付けて一気に。ここを全開で踏むと10秒先の選手も捕まえられる。ここだけは自分が最速だったと思う(写真:岡元氏)

 
当初、良いメンバーが集まった先頭パックがドンドン先へ行ってしまうかと思ったけど、自分との差が広がらない。むしろ、20秒だった差が15秒になり、徐々に近付いてる。こうなると俄然、追走にも力が入る。
 
当然、あれだけのメンバーが集まっているのにペースが上がらないってことは、先頭パックでもリギリの状態でついてる選手もいれば、余裕でアタックのタイミングを狙っている選手もいるはず。
そう、このメンバーで言えば、マシュンさんが必ず動くはず!
 
そう読んでいたら、その通りに、ひとり・ふたりとパックから脱落する選手が出始めた。
テクニカル区間では無理に抜かず(抜きに行くテクがない)、全部長い直線で一気にペースアップしてポジションを上げていく。
 
残るは4名の先頭パック。
集団がブレイクしてくれると助かる。
 
マシュンさんアタックかけろ~
マシュンさんアタックかけろ~
 そう念じながら走っていると。
 
願いが通じた!
 
マシュンさんアタック!
パックがバラバラになる。
 
そこを大塚選手、牧野選手、佐復選手と一人ずつ長い直線でパスしていく。
抜く時は一気に!
ここまで1人ずつ抜いて上がってきたから、気持ち的にはイケイケ。抜いて前に出ることしか考えてない。いつもこう言う積極的なレースをしたいもんだ…。
1回の直線で1人しか抜けず、3人抜くのに3周かかってしまい、もう残りは数周。この勢いでマシュンさんも捕まえたい。

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後半の攻防。キツいけど楽しい。けどやっぱりめちゃめちゃキツい(写真:岡元氏)

 
しかし、佐復選手は一度抜いたのにすぐに抜き返してきた。
さすがに脚残してるらしい。ここからのバトルは大変だなと悟る。
そして、ひるんだのか、自分が砂山の後の処理でミス。疲れが出たのか、よろけて落車。牧野選手にも抜かれた。
 
ここで先頭が佐復選手牧野選手、自分と言う並び。
あれ?マシュンさんは?
と思ったら、チェーントラブルで後方に下がったらしい。
 
この時、かなり脚に来てたけどよし、あと2人抜かせば優勝だ!
と思った。脱力系でスタートしたはずが、気付けばイケイケモード今日は楽しい!
 
しかし、気付くと後方に下がっていたはずのマシュンさんが後ろから来た。そして、テクニカル区間で成す術なく抜かれる。抜かれた後に付いて行ったが細かいところもクイックに走るから、脚を使わされる。
 
そして、直線区間でマシュンさんを抜きに行くがマシュンさんも直線速くて抜けない。
その後のテクニカル区間は後ろ付くだけで抜かす隙などない。
そんなマシュンさんとの攻防の中で牧選手を抜いて、この時点で3位。とりあえず表彰台。
でも、ここまで来たらどっかでマシュンさん抜いて、ついでにその勢いで佐復選手まで抜いて勝ちたい。
 
そして最終周回。
相変わらずマシュンさんの後ろで走る。マシュンさんも前の佐復選手を追ってるので速い。
そして最後の長い直線。ここで何とか前に出たいところだったけど、考えることは皆同じ。
結局マシュンさん抜けずに3位。トップの佐復選手から8秒差。ラストは秒差の攻防だった。
 
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ゴール。ガックリしているのではなく、ずっと全開で踏んでいたので出し切った系(写真:酒井氏)

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ちなみに、こっちは湘南で3位になった時のゴール。やっぱり出し切った系(写真:酒井氏)


悔しいけど、今シーズンで一番楽しいレースだった。
前半で遅れたのは痛かったけど、だんだん先頭が近くなってくる感じが気持ち良かったし、最終局面の牧野選手との四つ巴の攻防は自分にも勝つチャンスがあると思ったし楽しかった。
ポイントとか気にせず純粋にレース楽しめて、出て良かったです。
 


イメージ 3
表彰式。表情が楽しいレースだったことを物語っている(写真:酒井氏)

次はいよいよ。今シーズンのAJOCCレース最終戦。自分は湘南の方に出ます。
シクロクロス東京後に調子崩していたけど、昨日のレースで弾みがついたので、あと2週間、コンディション整えて良いレースをしたいと思います。